本命馬が惨敗続きだったギャンブル大好き芸人の霜降り明星・粗品。ことごとく予想を外す逆神ぶりから、“粗品の呪い”として多くの競馬ファンから恐れられていた。
しかし、今月5日の安田記念で本命を打った4番人気のソングラインが優勝し、ついに連敗記録に終止符を打った。これで心置きなく彼の本命馬と被ることを気にせずに取捨選択が出来ると思われたが、G1の狭間であった先週の開催で再び事件は起こった。先週は東京でユニコーンS、阪神でマーメイドSが行われたが、粗品は2つのレースの本命馬を公開したものの、買うレースは一つと断言し、トウシンモンブランを本命としたマーメイドSを購入。
しかし、開催が終わってみればマーメイドSのトウシンモンブランは15着に大敗。トウシンモンブランの紐相手に選んでいた馬が1~3着に来るという見事な逆神決着で終わった。さらに買わなかったもう一方のユニコーンSでは本命馬として前もって挙げていたペイシャエスが優勝。「予想が外れたマーメイドステークスは買いました。予想が当たったユニコーンステークスは買ってません。ボケェーイ」とこれには本人も嘆くしかなかった。
終わったと思っていた“呪い”はまだ継続中のようだ。今週末に行われる上半期の総決算「宝塚記念」においても油断はならない。気になるのは宝塚記念の本命馬だが、先週の阪神メインのマーメイドSはトウシンモンブランを選んだ理由の一つに「開幕週の馬場」を挙げており、やはりこの時期の馬場はしっかり意識している様子。今年の宝塚記念は昨年に続き変則開催ということで、例年の傷んだ後半の阪神ではなく、比較的良好な馬場状態での開催となりそうだ。
先週の阪神も前目での決着が多く、引き続き良馬場開催となりそうな今週も前残りには警戒しておきたいところだ。今年の宝塚記念の逃げ・先行候補馬は、ファン投票1位のタイトルホルダー、パンサラッサ、アフリカンゴールド、ウインマリリンあたりか。これ以外にも、オーソリティ、ディープボンド、ポタジェ、ギベオンと前目でも競馬が出来る馬が多数揃っている。ある程度妙味がある馬から勝負することが多い粗品の買い方を考えると、パンサラッサ、オーソリティあたりは選びそうなところではある。
これだけ先行馬が揃っていればハイペースとなる可能性も高く、逆に差し馬から勝負ということも考えられるが、前目で決まった先週の結果を考慮した買い方をしてくるのではないだろうか。ならば狙うは逆の“差し馬”か。何れにせよ、“呪い”が継続中なら今週も彼の本命馬には逆らった方が良さそうだ。