芦毛の馬や白毛の馬はよく人気を集めます。ゴールドシップ、クロフネ、ユキチャンなど、近年だと白毛に斑毛のブチコが珍しい模様で人気を集めましたね。
芦毛は正確に言うと白ではなく灰色に近い色ですが、ゴールドシップが白い怪物という異名を持っていることなどからも、白い馬として認識されることが多いと思います。
上記でも記したゴールドシップやクロフネ、ユキチャンなどは実力が伴った人気馬でしたが、斑毛で有名になったブチコや、そのブチコの母で突然変異で白毛となったシラユキヒメなど、実績はそこまででも人気を集めている馬もおります。
なぜ白い馬はそこまで注目されるのか?そもそも我々人間のような日中に視覚を使って活動している動物というのは光の強さというものに敏感で、明るいモノには自然と視線が行ってしまいます。そして「白」という色は色の中でも最も光を反射する色ですから、白いモノを目で追ってしまうことは動物としての習性であると言えるでしょう。白い馬の人気の秘訣は、動物としての習慣がもたらしたものなのかもしれませんね。
アイドルホースとなるか?白毛の牝馬が今週新潟でデビュー!
さて、そのキレイな白い毛色と珍しさで注目を集めることが多い白い馬達ですが、今年も新たな白毛ホースがデビューします。
父ロードカナロア、母ユキチャンのハウナニ(牝2、手塚貴久厩舎)です。デビューは9月3日、新潟の6Rの2歳新馬(新潟、ダート1200m)に出走する予定となっております。
ハウナニは完全に白毛で、灰色がかった芦毛と違って全身が真っ白です。そのビジュアルが気に入ってファンになる人も少なくないでしょう。ただ、その良血っぷりから実戦での活躍にも期待感は高まります。
父のロードカナロアは国内外のG1・6勝の実績を持ち、スプリント界の王に君臨し続けた最強スプリンター。母ユキチャンは芦毛のクロフネを父に持ち、ダートの地方交流を3勝しており、地方では白毛のアイドルホースとして人気を集めた馬でした。血統は申し分なく、ダートの適性も見込めます。
これまでのユキチャン産駒は2頭デビューしておりますが、いずれもこれといった活躍は見せれませんでした。今回は「今まで一番」と、担当したノーザンファーム空港牧場の島田崇氏はコメントをしておりますが、ぜひとも見た目のインパクト以上の成績を残してもらいたいところです。白い新星の活躍はいかに?楽しみにしたいと思います。
出走レースは9月3日(日)、6R新潟ダ1200mの予定となっております。