今週はいよいよ夏競馬の到来を印象付ける名物レース「七夕賞」が開催。今年は宝塚記念を除外となったヒートオンビートが、実力と安定感から中心となりそうだ。
チャレンジC・2着、中山金杯・2着、日経賞・2着は比較的スローの競馬で、このパターンから見てもスローの方が良いのは明白だ。ただ、七夕賞がスローになるケースは稀。例年消耗戦がお決まりパターンだ。スタート後が下り坂なのに加え、1コーナーまでが長いため前傾ラップになりやすく、上がり3Fで加速ラップが一つもない消耗戦が現在6年連続で続いている。自分のペースを維持できる持久力、そして速い脚を持続できる持続力の両方が求められるタフなレースがこの七夕賞だ。
早めに仕掛けて粘り込めるロングスパートの競馬はヒートオンビートも得意としているが、前半と仕掛けのタイミングの両方が速いレースではどうか。戦績的にも大箱コース向きなヒートオンビートにとって、小回りのここは実力を発揮しにくいのではないかという不安はある。
実力は言うまでもなくナンバーワンで、シルバーコレクターの同馬にとってここは悲願の重賞初制覇を果たすまたとないチャンスだが、重いハンデを背負って消耗戦の同レースを勝ちきれるかどうか。勝ち癖のない同馬ではいささか不安という想いを抱くファンも少なくないはずだ。ここで悲願の重賞初制覇を果たして勝ちきれない現状を打破することができるのか?それとも地力上位のここでも安定のシルバーコレクターぶりを発揮するのか?何れにせよ、試金石の一戦となりそうだ。