今週は貴重なダートの中距離重賞「プロキオンS」が小倉競馬場で開催。前評判の高さでは、3歳時にきさらぎ賞を勝ち、クラシックにも出走した実績馬・ラーゴムが最上位か。
前走の吾妻小富士Sを勝利し、ダート2戦目にして早々に結果を出して見せた素質馬だ。好位でためを利かせ、ゴール前で伸びて押し切る正攻法の競馬で快勝。芝でもG3のきさらぎ賞勝ち、リステッドのアンドロメダSを勝ちと実績を残していたが、昨年の中日新聞杯・13着、今年初戦の京都記念・6着の結果を機に、早めにダートも試してみたいといったところだろうか。
父のオルフェーヴルはダートは走らなかったが、産駒は芝・ダート兼用で結果を出しており、当然試す価値はあった。前走の勝利で十分な適性を見せた以上、重賞のここも大いに期待していいだろう。
例年中京の1400mで行われるプロキオンSだが、今年は変速開催の影響で小倉1700mでの開催となる。1コーナーが上り坂になっている以外はほぼ平坦なコースで、最後の直線も約291mと短い。先行勢が有利になりやすいコース形態で、前走のように好位からスムーズな競馬ができれば勝ち負けは必至に思える。前走から引き続き同距離の1700mが舞台となる点も好材料だし、より先行力が生き、移動距離も少ない小倉ならなおさらプラスとなる可能性は高い。
また、北九州地方は日曜当日は曇りだが、金・土と雨が続いており、当日まで影響が残るなら脚抜きの良い馬場でやれる可能性も高い。そうなれば芝でこれだけの実績があるラーゴムにとっては大きなアドバンテージとなる。これだけ好材料が揃っていれば、逆らわないほうがよいかもしれない。
芝でもまだ侮れない気配はあったが、砂替わりが起爆剤となった今、重賞2勝目ゲットのチャンスと言えそうだ。