夏のダートG3「プロキオンS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ユニコーンライオン(牡6、矢作芳人厩舎)
7/6(水)栗東・坂路(やや重)4F53.6-3F39.2-2F24.9-1F12.2(馬なり)
栗東坂路で2頭併せ。僚馬エバーグローを1馬身先行させて前半はゆったりと進め、3Fからは好ラップを刻んで離れた内から交わして1馬身先着しました。最終はしまい重点の内容でしたが、1週前は坂路で4F50.7-1F12.5をマークし自己ベストを更新、2週前も坂路で4F51.0と全体でも速い時計はマークしており、2週連続で攻め馬をこなしています。京都大賞典回避の原因となった蹄の不安も追い切りでは見られず、力をしっかり地面に伝えるフットワークで攻め馬を消化と順調ぶりがうかがえます。長期休養明けで久々のダートと楽な条件ではありませんが、状態自体は良好です。
メイショウウズマサ(牡6、安田隆行厩舎)
7/6(水)栗東・CW(やや重)6F85.3-5F68.8-4F53.2-1F11.1(馬なり)
栗東CWコースで2頭併せ。僚馬ペースセッティングを1馬身後ろの置き、直線は外からラスト1F11.1の鋭い脚で交わして半馬身先着しました。序盤はゆったりと折り合いに専念しながら進め、しまいは騎手の合図に鋭く反応して切れる脚をしっかり繰り出してとメリハリのある追い切りを消化しました。実質的な最終追いは1週前で、坂路で4F52.4-1F11.8と勝負気配を感じさせる時計をマーク。最終は軽めでしたが、輸送を考慮してのもので問題なし。逃げ馬らしく積極策から押し切る構えを調教でも見せてきており、実戦の予行練習もバッチリです。
ヒストリーメイカー(牡8、新谷功一厩舎)
7/6(水)栗東・CW(やや重)6F81.4-5F66.2-4F51.6-3F37.1-1F12.2(馬なり)
栗東CWコースで3頭併せ。3頭併せの最後方から進め、コーナーで最内から早めに先頭に立つも、直線は2頭に交わされて1馬身遅れてゴール。相手には遅れましたが、この馬自身は速い時計をマークしていますし、積極的に動いていく姿勢を見せて、しまいも12秒2とこの馬らしいしぶとい伸び脚を披露しました。1週前は小沢大仁騎手を背にCWコースで強めに追われ、6F80.4-1F11.9と自己ベストに近い好時計をマークして併せ馬と併入。大型馬で調整に時間がかかるところがありますが、復帰してから少しづつ良化してきており、ようやく良い時の状態に戻ってきた感が出てきています。