小倉の土曜メインはダート1000mで行われる「マレーシアC」だ。
小回り・平坦コースでワンターンの1000mという地方のような条件で行われる同レース。最初のコーナーまでは約365mと長く、緩い下り坂ということもあってテンから全頭スピード全開だ。最後の直線も短いので、とにかくスピードが優先され、逃げ・先行馬が圧倒的に有利なコース形態となっている。
スピードの能力を重視するなら、外せないのはペプチドヤマトだ。
昨年末の未勝利は阪神の1200mを番手から抜け出して快勝。今年初戦の1勝クラスは中京の1200mを3番手の好位外から交して押し切り快勝。
2走前のオープン、昇竜Sでは逃げる積極策を打つも、最後は8着に沈んでしまった。しかし、続く前走の恵那特別では3番手追走からラストはメンバー上がり最速の脚で2馬身突き抜けて圧勝と、1200mを中心に活躍。
1400mでは掛かり気味に走るので、1200mに距離短縮して良さを見せてきた。1000mへと短縮されるここはさらに上昇が見込めるだろう。
そしてもう1頭は、前走陽春S・16着から巻き返しを狙うタマモヒメギミだ。
前走の陽春Sは雨の影響で脚抜きの良い馬場を3番手から追走し、ラストは失速して最下位に敗れた。度外視とまではいかないが、ハイペースで先行勢が沈んで強い差し馬で決まる展開では仕方がないか。
2走前の2勝クラスは締まった重馬場でスピードを生かして逃げ切り勝ちを果たしており、その前も同じ阪神1200mを番手追走から3着に粘っている。今回の条件なら巻き返してきても不思議はないはずだ。
前走の負けでおそらく人気もそこまでつかないだろう。穴をあけるならこの馬と見て、しっかりおさえておきたい。