地方競馬では、13日に砂のダービー「ジャパンダートダービー」が大井競馬場で開催されます。羽田盃、東京ダービーに続く南関東三冠を締めくくる最終レースであり、地方・中央のどちらの馬にとっても重要な立ち位置となる一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ペイシャエス（牡3、小西一男厩舎）

前走のユニコーンSを勝利し、重賞初挑戦にして初制覇を果たしたペイシャエス。2000mは初の距離となりますが、3走前の1勝クラスでは1800mを番手追走から抜け出して5馬身差で楽に快勝しており、距離はむしろ延びた方が良さそうな気配です。前走のユニコーンSでもこれまでの先行策から一転して脚を溜める競馬で快勝しており、行きたがる素振りは見せていましたが、鞍上の菅原明良騎手が押さえるとしっかり我慢も効いてと、脚質に幅をもたせてきた点も好材料。タフなレースでもしぶとさを見せており、時計がかかる地方の深い砂も合いそうです。

ハピ（牡3、大久保龍厩舎）

前走の鳳雛Sを2馬身差で快勝したキズナ産駒の3歳馬ハピ。デビュー戦、1勝クラス、鳳雛Sとダートの1800mで無傷の3連勝を果たしており、その勝ちっぷりも圧巻。3戦はいずれも上がり最速の脚で差し切っており、重賞は初挑戦となりますが、いきなりの重賞制覇も有り得そうな素質を感じます。鳳雛Sの2着馬タイセイドレフォンは次走、弥富特別で2着馬を8馬身差つけて圧勝しており、レベルも高い一戦でした。エンジンがかかるまで少々時間がかかり、中間の加速が課題となりそうですが、一旦スピードに乗れば驚異的な末脚を繰り出してくれます。

ブリッツファング（牡3、大久保龍厩舎）

前走の兵庫CSを勝利し、重賞初制覇を果たしたブリッツファング。中京ダート1800mで行われたデビュー戦は好位追走から直線抜け出す競馬で2着馬に7馬身差、3着馬には16馬身差と大差を付けて圧勝。前走の兵庫CSでも3番手追走から直線先頭に立つ競馬で2着のノットゥルノに8馬身差付けて快勝と、パフォーマンスの高さと勢いはメンバー1。3走前のヒヤシンスSはまさかの9着に大敗していますが、雨で軽い馬場となった東京は合わず、マイルも短すぎた印象。距離延長とタフな地方の砂替わりはプラスに働く可能性が高そうです。