わざと負けた?フォワ賞4着のサトノダイヤモンドは池江師の策という噂も…?

大目標である凱旋門賞出走のためフランスへ遠征中のサトノダイヤモンドは、10日に本番と同じ舞台で行われたフォワ賞に出走するも、4着に敗退。欧州のブックメーカーでも1番人気に推され前評価が高かったサトノダイヤモンドですが、ここへきて凱旋門賞制覇の雲行きが怪しくなってきたようです。

レースでは帯同馬のサトノノブレスがハナを切り、サトノダイヤモンドが2番手につける展開から始まり、計画通りの競馬でレースは進められていきます。直線半ばから叩き合いとなりますが、いざここから!というところで本来の伸び脚は見られず、代わりに今年の独G1・ベルリン大賞を制したチンギスシークレットが伸びて1着でゴールし、後続に交わされていったサトノダイヤモンドは4着でゴールとなりました。帯同馬のサトノノブレスも最下位の6着に終わり、日本勢にとっては何とも不甲斐ない結果となってしまいました。

「最後の200mで止まってしまった」と、サトノダイヤモンドの鞍上のルメール騎手はコメントし、「今ならオルフェーヴルを勝てせることができた」と強気の発言をしていた池江調教師も「今日の結果をしっかり分析して本番につなげたいと思います」と今回は反省ムード。

今回は出走メンバーのレベル的には苦戦するような相手ではなかっただけに、敗因についても様々な見解が囁かれているようです。インターネットの某掲示板には「芝居を打った」「マークを薄くさせる作戦か」「凱旋門賞勝利への布石」といったコメントも多く書き込みがあり、戦略的な負け方であったというように捉えている方も多数いらっしゃるようです。

レース動画を見てみると、確かに直線での鞭の回数は1,2回と少なく、控えめな追い方になっており、わざとそういう競馬をしたとも見て取れなくもありません。これまで正攻法で挑んで敗戦してきたことを考えると、戦略的に負けて相手の目をあざむくといった策は新しい試みとしては試してみる価値はあるかもしれませんね。噂されているような策が本当なら、本番は大きな巻き返しに期待したいところです。

何れにせよ、休み明けの状態や馬場が重かった点を問題視しない理由にはなりませんし、本番でも同じように惨敗しては元も子もありません。同じ条件で走った今回のレース経験を無駄にせず、対策を練って少しでも本番での好走に繋げてもらいたいと思います。