2015年のジャパンダートダービーや、2018年のフェブラリーSなどを勝利し、地方・中央のダートG1戦線で活躍したノンコノユメ(セ10、荒山勝徳厩舎)が、現役を引退することが明らかになった。26日、東京シティ競馬が発表した。今後は北海道千歳市の社台ファームで余生を過ごす予定。
ノンコノユメは2014年11月に中央の東京でデビュー。翌年のユニコーンSで重賞初挑戦ながら勝利し、重賞初勝利を達成。続くジャパンダートダービーも制してG1初制覇を果たすと、その後の武蔵野Sも快勝するなど快進撃を見せた。2016年夏に去勢手術を施されてからはしばらく不振が続いていたが、2018年の根岸Sをレコードタイムで11戦ぶりに勝利すると、続くフェブラリーSも快勝し、JRA・G1初制覇を果たした。
2019年5月にJRAの競走馬登録を抹消され、7歳で大井競馬に移籍。2019年のサンタアニタT・1着が最後の白星となったが、大井移籍後初戦の帝王賞で3着、同2019年の東京大賞典・2着、2021年の帝王賞・2着など、長年にわたってダート戦線を盛り上げた。
前走の帝王賞・6着後は秋へ向けて調整が進められていたが、もともと不安があった球節の腫れが大きくなっていたため、現役引退が決まった。
ノンコノユメは父トワイニング、母ノンコ、母の父アグネスタキオンという血統。通算成績は46戦9勝。ノンコノユメ号、お疲れさまでした。