【レパードS予想2022】ハピの課題は“位置取り”と“仕掛け”!鍵を握るのは藤岡佑介騎手

今週は中央の貴重なダート中距離重賞「レパードS」が開催。過去10年で一番馬券に絡んでいる「ジャパンダートダービー組」で最有力となるのは、同4着のハピだ。

レースは不良馬場で前残りの展開とハピにとっては厳しい展開だったが、最後方から鋭く追い込んで0秒3差の4着に食い込んだ。後方勢が届かぬ中、1頭だけ次元の違う末脚で追い込んだレースぶりは負けてなお強しの内容だったと言えよう。

デビューからの4戦全てでメンバー上がり最速の脚をマークしており、馬場問わず速い末脚を堅実に出してくるのは大きな魅力。中京で2勝を挙げている実績からも、左回りは問題なし。1800mも3戦3勝と適距離だ。この条件なら高い信頼度を持って有力視したくなるが、同舞台では最大の武器であるその「脚質」が不安材料になってくる。

過去10年のデータと傾向でも記されているように、同レースは「先行馬」が圧倒的に好走傾向にある。直線の長さは追い込み勢にとっては魅力だが、その分横長のコース形態となりコーナーの角度も厳しくなっている。タイトな4つのコーナーが道中のペースを落ち着きやすくさせる働きにもなり、直線も平坦故に先行勢は中々止まらない。後方から一気に追い上げるのは至難の業で、実際過去10年で追い込み馬は「0-0-3-40」と3着までに食い込むのがやっとという成績だ。

今回、ハピにとって課題となるのは“位置取り”と“仕掛け”で、鞍上の藤岡佑介騎手の騎乗次第で結果は大きく変わってくると考えたい。

前走のように後方すぎる位置では間違いなく届かない同レース。中団あたりには付けてほしいところで、当然仕掛けのタイミングも遅すぎては届かないだろう。前走ジャパンダートダービーは序盤から動かせず自然とあの位置取りとなってしまった感も強いが、大井であの仕掛けのタイミングは遅いと言わざるをえない。

個人的に藤岡佑介騎手は「型にはまった」走らせ方をする印象が強い騎手。当然、型にはまった走らせ方をすることで良さが出る馬も多く、安定感のある馬とのコンビなどでは軸として信頼できることも多い。ただ、こうした騎乗スタイルは勝ちに行く競馬よりも掲示板内に入れることを目標としていると捉えるファンも少なくないだろうし、“変化”が欲しいシチュエーションにおいては割り引くことが多い騎手だ。

個人的には、ここは余すよりは早仕掛けしてくれるような騎乗の方が納得がいくが、上がり最速をマークするも4,5着までという競馬がハピ以降の馬でも目立っている藤岡騎手が継続騎乗となる今回は、「来ても3着まで」と見るのが無難と考えたい。