札幌競馬の土曜メインは芝2600mで行われるリステッド競走「札幌日経OP」が開催。過去の勝ち馬には後にステイヤーズSを制したモンドインテロや、ステイヤーズSとダイヤモンドSで3着だったポンデザールなどがおり、有力馬の参戦が多い一戦だ。
今年も札幌芝2600mでは2つの勝ち鞍があり、2020年の同レース2着のボスジラをはじめ、ここまで通算4勝を芝2400m以上の長距離戦で挙げ、昨年のステイヤーズSを制したディバインフォースや、2019年のセレクトセールでは3億1320万円という高額で落札されたテンカハルなど大物が揃った。
中でも注目したいのは昨年のステイヤーズSを制したディバインフォースだ。
力の要る馬場で2600mの長丁場を走るとなればかなりのスタミナが必要だが、スタミナ自慢のこの馬なら全く問題はないだろう。小回り適性も問題なく、舞台適性についての不安はない。
問題となるのは“展開”だ。後方からの馬故、差し馬向きの展開となるのが理想的だ。前走の天皇賞春・12着もスローペースが大きな敗因の一つだろう。札幌日経OPも最初の1ハロンが遅いことと中盤にしっかり息が入るラップを刻むのが特徴としてあり、差しや追い込み馬は向こう正面あたりからロングスパートを仕掛けることも多々ある。札幌はコーナーが大きいのでペースを削ぐことなく、まくりも決まる。
スタミナ的にはむしろ距離が短すぎるくらいで、ここは早めの仕掛けで十分届くはず。昨年のステイヤーズSも前目の位置で競馬が出来ており、ステイヤーズSの位置取りで競馬が出来れば差しきれる可能性は高いだろう。
時計のかかる洋芝の2600mということで「体力」と「スタミナ」が何よりも重要視される同レースにおいて、ディバインフォースは無視できない存在。展開次第では厳しい競馬を強いられる可能性もあるが、この条件なら大きくは崩れることはないだろう。