11月14日(土)、稍重の東京競馬場で開催された「第20回武蔵野ステークス」(G3)を制したのは2番人気のノンコノユメ(牡3、C.ルメール)だ。
レースは序盤10番手の後方から競馬を進めたノンコノユメは直線を向いても11番手で、先頭を行くタガノトネール(セ5、戸崎圭太)との差は10馬身ほどもあった。しかし鞍上のルメール騎手が合図を出すと外から豪快な脚を伸ばして他馬を一気に差し切った。ゴール前ではタガノトネールを捕らえてハナ差だけ前に出て勝利し、4連勝を決めた。
勝ちタイムは1分34秒7。2着にはタガノトネールが入着し、さらに2馬身差の3着にはモーニン(牡3、川田将雅)が入った。鞍上のC.ルメール騎手は「フランスでテロがあった。辛い気持ちだった。犠牲者の人にこの勝利ををささげる。」と自身の故郷であるフランスへ向けてのメッセージを送った。
優勝したノンコノユメは父トワイニング、母ノンコの血統。12月6日に開催されるダート王者決定戦のチャンピオンズカップ(G1、中京)への優先権を手に入れたノンコノユメは、交流重賞のジャパンダートダービー(G1、大井)に続くG1レース2勝目を狙う。初の古馬G1馬が相手となるレースで中央G1優勝の夢を叶えることはできるだろうか。ノンコノユメの夢はまだ続く。