名牝ウオッカの4番目の仔で父がフランケルという良血馬・タニノフランケル(牡2、栗東・角居勝彦厩舎)が先月の12日に新潟5Rでデビューしました。
競馬に携わる者なら国内では知らない人はいないと言っても過言ではないほどの名牝・ウオッカを母に持ち、父は14戦無敗でG1・10勝を挙げたイギリスの怪物・フランケルという超がつく良血です。今年の2歳戦を盛り上げる最大の注目株と言えるでしょう。
しかし、期待されたデビュー戦は勝ち馬の1馬身3/4差の2着に敗れ、栄えあるデビュー戦とはいきませんでした。期待せざるを得ない血統ゆえにどうしても圧倒的な勝利を期待してしまいますが、まだ緩さがある印象でしたしデビュー戦としては上々の内容ではありました。
そして2戦目。先週18日に阪神で行われた未勝利戦では楽逃げから直線でも全く手綱を動かさず持ったままの内容で見事に未勝利を脱出。単勝1.1倍という圧倒的な支持に応え、デビュー2戦目にして初勝利を挙げました。
3戦目は昨年覇者がソウルスターリングの「アイビーステークス」!
気になる次走は10月21日(土)に東京競馬場の芝1800mで開催されるアイビーステークス(OP)に決定。鞍上は前走に引き続き福永祐一騎手が騎乗予定となっております。
アイビーステークスは昨年同じフランケル産駒のソウルスターリングがデビュー2戦目で優勝した舞台です。早々にG1・2勝を挙げた初年度産駒のソウルスターリングに続けと言わんばかりに出走レースをなぞってきましたが、まだまだ底は見せていないタニノフランケルにとってもここは通過点に過ぎないでしょう。
ここを突破すれば間違いなくクラシック候補。530kg近い大型馬だけに叩いて更に良い走りが期待できそうで、メンバーレベルが上がる次走も楽しみです。