【シリウスステークス2017】レース展望と有力馬4頭の見解

今週土曜の阪神メインはダートG3の「シリウスステークス」が開催。11月に開催されるJBCクラシックやチャンピオンズカップへ向けてダート中距離路線の実力馬が集う秋のダートハンデ重賞。熾烈な覇権争いが展開されそうですが、まずは賞金加算をして大きな舞台へと挑みたいといった馬が多いでしょう。

勝ち馬に限らず2,3着の経験がある馬も再度好走するケースが多く、リピーターには十分注意しておきたいこのレース。昨年の勝ち馬マスクゾロが連覇を達成するのか?それとも現在2連勝中と波にのるミツバが3連勝を飾るのか?今年集まった有力馬たちを見ていきましょう。

ミツバ

昨年のシリウスS4着馬。今年5月のプリリアントS(OP)を勝利すると、7月のマーキュリーS(G3)を優勝し重賞初制覇を達成。近走では2000m以上の距離で安定してきており、距離を延長して初めて挑んだ昨年のシリウスSの頃に比べればだいぶ走れるようになってきた印象があります。鋭い末脚が武器で、追えば追うほど伸びるといった前走のレース振りからも今回人気の中心となりそうな一頭です。

マスクゾロ

昨年のシリウスSでは逃げ切りVを果たし重賞初制覇を達成。今年は連覇がかかります。昨年のシリウスS優勝後に前脚のけいじん帯炎が判明し、長期休養を余儀なくされます。今年の7月の名鉄杯(OP)で約9ヶ月ぶりに復帰しますが、馬場入場後に左前肢跛行を発症し除外。再度調整され翌月の8月にBSN賞(OP)で復帰し2着に入着。力をあるところを示しました。脚元の不安に悩まされることが多い馬ですが、叩いた上積みが見込めそうな今回は本来の力を発揮すれば連覇の可能性も十分と言えるのではないでしょうか。

モルトベーネ

前走のアンタレスSを優勝し重賞初制覇を果たしたモルトベーネ。東海S(G2)2着や名古屋大賞典(G3)4着の実績もあり、重賞でも見せ場を作れる実力があります。アンタレスSから約4ヶ月の休み明けとなりますが、今年は冬から春にかけてレースを使いながら状態を上げてきて実績を残してきた馬ということもあり、休み明けは不安が残ります。先行して抜け出す競馬ができれば大崩れなく走ってくれそうですが、半年振りの休み明けは今回が初となるのが気になるところです。

ピオネロ

昨年のシリウスSでは2着に惜敗し、今年は名古屋大賞典2着、マーキュリーCでも2着と善戦するも勝ちきれないレースが続いております。今回も待望の重賞初制覇がかかっている一戦となります。詰めの甘さが課題というのもありますが、力が足りているレースでも流れが向かずに勝てなかったケースもあるので、流れさえ向けば勝機を掴むことができるでしょう。阪神は「2-2-0-2」と相性も悪くなく、直線も長くて広いコースはこの馬にとってプラスに働きそうです。

以上、今年のシリウスSで上位人気が予想される4頭の馬をピックアップして紹介させていただきました。この4頭以下は大混戦ということになりそうですが、まずはこの上位陣からどの馬を軸として狙うべきか?力量差を明確にし、しっかりと把握しておくことが必要です。

翌日はG1のスプリンターズSが中山で開催。競馬ファンとしては前日のシリウスSをしっかりと的中して、資金的にも余裕を持って大きなレースに臨みたいところです。