2007年に距離が1700mから2000mに延長されたダートのハンデ重賞「シリウスステークス」。11月のJBCクラシックやチャンピオンズカップといったビッグレースへ向けてダート中距離路線の実力馬が集う一戦です。しかし、2000mになってから昨年でちょうど10年経ちましたが、過去の勝ち馬を見てみると10頭中6頭が1600万下からの馬となっており、ここが重賞初挑戦となるような馬にも注目しておく必要がありそうです。
今回は過去10年間のデータをもとに、人気や脚質といった基本的なカテゴリーを中心にシリウスステークスの傾向を探っていきたいと思います。
1番人気が堅実、人気サイドが強い競馬をする傾向に
1番人気は「4-2-1-3」と堅実で、複勝率も70%と高め。二桁人気の馬は「0-0-0-48」と全頭馬券圏外となっており、人気サイドが強い競馬をする傾向となっております。
また、単勝オッズ20倍以上からは勝ち馬は出ておらず、30倍以上からは連対馬がゼロ、50倍以上になると3着内がゼロとなります。三連単でも10万馬券が一度のみで、基本的には大きく荒れることはありません。
【該当馬】1番人気ミツバ(下記「予想オッズ」による順位を参考。)
人気 | 成績 |
---|---|
1番人気 | 4-2-1-3 |
2番人気 | 1-1-2-6 |
3番人気 | 2-3-0-5 |
4番人気 | 0-2-3-5 |
5番人気 | 2-0-1-7 |
6番人気 | 1-1-1-7 |
7番人気 | 0-0-1-9 |
8番人気 | 0-1-0-9 |
9番人気 | 0-0-1-9 |
10番人気 | 0-0-0-10 |
11番人気 | 0-0-0-10 |
12番人気 | 0-0-0-9 |
13番人気 | 0-0-0-6 |
14番人気 | 0-0-0-5 |
15番人気 | 0-0-0-4 |
16番人気 | 0-0-0-4 |
オッズ | 成績 |
---|---|
1.0~1.9倍 | 1-0-0-0 |
2.0~2.9倍 | 0-2-1-2 |
3.0~3.9倍 | 3-1-1-2 |
4.0~4.9倍 | 1-0-1-4 |
5.0~6.9倍 | 2-4-1-7 |
7.0~9.9倍 | 0-1-2-7 |
10.0~14.9倍 | 2-1-2-9 |
15.0~19.9倍 | 1-0-1-9 |
20.0~29.9倍 | 0-1-0-9 |
30.0~49.9倍 | 0-0-1-16 |
50.0~99.9倍 | 0-0-0-19 |
100.0倍以上 | 0-0-0-24 |
年 | 馬単 | 三連単 |
---|---|---|
2007 | 890円 | 6,840円 |
2008 | 5,890円 | 41,320円 |
2009 | 11,350円 | 109,230円 |
2010 | 2,390円 | 70,450円 |
2011 | 9,460円 | 62,530円 |
2012 | 4,730円 | 18,030円 |
2013 | 6,940円 | 77,120円 |
2014 | 1,510円 | 15,330円 |
2015 | 1,870円 | 6,810円 |
2016 | 1,560円 | 5,380円 |
予想オッズ
出走予定馬と独自予想オッズになります。
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
---|---|---|
1 | ミツバ | 2.6 |
2 | マスクゾロ | 3.2 |
3 | モルトベーネ | 4.7 |
4 | ピオネロ | 5.6 |
5 | ドラゴンバローズ | 11.7 |
6 | マインシャッツ | 13.5 |
7 | トップディーヴォ | 26.7 |
8 | スリータイタン | 45.1 |
9 | ナリタハリケーン | 62.3 |
10 | メイショウスミトモ | 78.6 |
11 | タムロミラクル | 96.1 |
12 | トラキチシャチョウ | 110.4 |
13 | サルサディオーネ | 130.2 |
14 | キクノソル | 181.6 |
15 | プリンシアコメータ | 230.3 |
16 | タガノゴールド | 247.4 |
17 | ブライトアイディア | 325.5 |
18 | タイニーダンサー | 360.1 |
19 | メイショウイチオシ | 395.8 |
※正式オッズは馬券発売後に随時公開されます。必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。
枠順の有利不利は目立たない、脚質は「先行」が中心
3勝を挙げている1枠の成績が良いですが、2着馬が6,7枠に集中しており、内と外両方好走馬を出しております。最初の1コーナーまでの距離は約500mと長いためそこまで枠順による有利不利は発生しませんが、1,6,7枠には注意。
脚質は先行馬が中心となります。内枠に入った逃げ・先行馬は外の同タイプの馬がどう絡むかによって展開が変わります。楽逃げ出来そうな展開の際は前目の馬から積極的に狙って行きたいところです。
【該当馬】先行タイプ:マスクゾロ、モルトベーネ、ドラゴンバローズ、トップディーヴォ、サルサディオーネ、プリンシアコメータ、ブライトアイディア
枠番 | 成績 |
---|---|
1枠 | 3-0-2-9 |
2枠 | 1-0-1-12 |
3枠 | 2-0-2-11 |
4枠 | 1-0-0-15 |
5枠 | 1-1-2-15 |
6枠 | 0-4-1-15 |
7枠 | 1-5-1-13 |
8枠 | 1-0-1-18 |
脚質 | 成績 |
---|---|
逃げ | 1-0-0-10 |
先行 | 4-7-5-22 |
差し | 4-1-3-40 |
追い込み | 1-2-2-33 |
マクリ | 0-0-0-2 |
ハンデは「54kg」&「56kg」が中心
数で多い54kgと56kgが中心となります。56.5kg以上からは勝ち馬が出ておらず、58.5kg以上からは連対馬もゼロ。軽ハンデも52kg以下からは連対馬はゼロ、3着内も1頭のみとなっており、極端なハンデの馬は割り引いて良さそうです。
【該当馬】54kg:キクノソル、スリータイタン、タガノゴールド、ドラゴンバローズ、ブライトアイディア
56kg:タムロミラクル、トップディーヴォ、ナリタハリケーン、ピオネロ
斤量 | 成績 |
---|---|
~50kg | 0-0-0-2 |
51kg | 0-0-0-3 |
52kg | 0-0-1-8 |
53kg | 2-0-0-9 |
54kg | 3-0-0-23 |
55kg | 1-1-3-22 |
56kg | 3-3-1-20 |
56.5kg | 0-1-0-1 |
57kg | 0-3-0-9 |
58kg | 0-1-2-5 |
58.5kg | 0-0-1-3 |
59kg~ | 0-0-0-1 |
前走「オークランドRCT組」が好走傾向。大敗からの巻き返しは皆無
前走は1600万下クラスの馬が中心で、中でもオークランドRCT組の好走率が圧倒的に高いです。重賞だとG3のエルムS、平安Sが中心となります。平安S組は勝ち馬こそ出ておりませんが、馬券圏内の馬は重賞組の中では一番多いです。
前走着順は1着馬が圧倒的で、10着以下からは連対馬がゼロとなっており、大敗からの巻き返しはほとんどありません。
【該当馬】前走オークランドRCT:ドラゴンバローズ(1着)
前走 | 成績 |
---|---|
オークランドRCT(1600万下) | 4-0-0-2 |
エルムステークス(G3) | 1-1-1-12 |
朝日チャレンジC(G3) | 1-0-0-1 |
レパードS(G3) | 1-0-0-1 |
平安S(G3) | 0-3-1-5 |
BSN賞(OP) | 0-2-0-3 |
阿蘇S(OP) | 0-1-3-18 |
前走 | 成績 |
---|---|
500万下 | 0-0-0-1 |
1000万下 | 0-0-1-4 |
1600万下 | 6-0-0-8 |
オープン特別 | 1-3-5-55 |
G3 | 3-4-2-26 |
G2 | 0-1-2-2 |
G1 | 0-0-0-3 |
前走着順 | 成績 |
---|---|
1着 | 6-3-4-15 |
2着 | 1-1-2-5 |
3着 | 1-1-0-13 |
4着 | 1-0-1-4 |
5着 | 0-2-1-10 |
6~9着 | 1-3-1-37 |
10着以下 | 0-0-1-23 |
騎手は「福永祐一」&「幸英明」&「武豊」に注目
騎手は福永祐一騎手、幸英明騎手、武豊騎手の3名がほぼ横ばいの成績です。1勝のみですが、複勝率が5割を超えている小牧太騎手にも注目。
【該当馬】マインシャッツ(武豊)
騎手 | 成績 |
---|---|
福永祐一 | 2-1-0-5 |
幸英明 | 2-1-0-5 |
武豊 | 2-0-1-4 |
小牧太 | 1-3-1-4 |
和田竜二 | 1-1-2-5 |
秋山真一郎 | 1-0-0-2 |