スプリントのハンデG3「北九州記念」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ナムラクレア(牝3、長谷川浩厩舎)
8/17(水)栗東・坂路(不良)4F55.2-3F39.9-2F25.6-1F12.6(馬なり)
栗東坂路で単走。視界の悪い大雨の不良馬場ということもあり、最終はゆったりと流す軽めの内容でゴール。ただ、1週前には坂路で一杯に追われ、4F50.8-2F23.2-1F11.4という猛時計をマークしているので、負荷は先週の時点で十分かけられています。とくに圧巻なのはラスト2Fのラップで、11秒8から11秒4の加速はめったに見れない時計です。一週前追い切りで6本目と乗り込み量も十分ですし、上々の仕上がりと見てよいでしょう。
タイセイビジョン(牡5、西村真幸厩舎)
8/17(水)栗東・CW(不良)4F52.0-3F36.8-1F11.3(馬なり)
栗東CWコースで単走。テンから力強い脚取りで進めていくと、直線は鞍上の仕掛けに鋭く反応し、ラスト1Fは11秒3の脚を繰り出してゴール。軽めの内容でしたが、序盤から一定のスピードを保ちながらスピード感のある動きで、ラストも抜群の切れを披露しました。1週前はCWコースでびっしり追われ、4F51.5-1F11.2の好時計をマーク。2週連続でラスト1Fは11秒台前半をマークしており、しまいを生かす競馬が持ち味のこの馬らしい追い切りでした。万全の態勢を整えていると判断します。
ファストフォース(牡6、西村真幸厩舎)
8/17(水)栗東・坂路(不良)4F54.7-3F38.7-2F24.9-1F12.0(馬なり)
松山弘平騎手を背に栗東坂路で2頭併せ。併せ馬を内に置いてラチ沿いを駆け上がり、ラスト1F12秒0の脚で差し切って1馬身半でゴールしました。全体は遅い時計ですが朝から大雨で不良馬場でしたし、しまいは12秒9-12秒0でまとめられており、輸送の考慮と馬場を考えれば十分でしょう。道悪は苦にしないタイプで、開催が進んだパワーのいる馬場はプラスとなりそうです。1週前は松山騎手を背に坂路で4F53.1-1F11.9をマークし、同じく同レースに出走する僚馬レジェーロに8馬身先着と高いパフォーマンスを披露。気配の良さからも、侮れない1頭です。