AKBメンバーや明石家さんま、ほしのあき、おぎやはぎなど、これまで数々の芸能人が競走馬の名前をつけてきましたが、重賞で活躍するまでになったような馬は皆無。G1・5勝のキタサンブラックのオーナーである大物演歌歌手の北島三郎氏もおりますが、馬主歴50年以上の立派な馬主さんです。今では馬主のイメージの方が強いという方も少なくないのではないでしょうか。唯一成功したと言えるのが、女優の川島なお美さんが命名したアイアムアクトレス(2011年、G3・ユニコーンS優勝)くらいでしょうか。
とにかく、あまりに活躍馬が出てこないため最近は芸能人が馬名をつける企画も減ってきたような気がしますが、つい先日、超大物芸能人が超大手企業が所有する競走馬の名付け親になったことが明らかとなりました。
その大物芸能人はタレント、映画監督、俳優などマルチに活躍するビートたけし(70)で、命名したのはIT企業大手のDMM.comが展開する「DMMバヌーシー」の競走馬の一頭でした。
馬は昨年同社が2億520万円(税込)で落札した2歳の牡馬で、名前は「キタノコマンドール」と命名。この名前は北野自身が2010年に受賞した仏芸術文化勲章の最高章である「コマンドール」にちなんで付けられ、現在フランスの凱旋門賞に挑戦中の池江泰寿厩舎に預託予定ということもあり、将来凱旋門賞を目指せるようにという願いも込めてフランスにこだわった名前が付けられるかたちとなりました。
キタノコマンドールは父ディープインパクト、母ベネンシアドールという血統で、2013年のローズSを優勝するなどG2・2勝の実績があるデニムアンドルビーを姉に持つ良血馬です。27日には馬名登録を完了し、正式に「キタノコマンドール」と命名。すでにDMMバヌーシーの公式サイトで募集は開始されており、一口4万2000円で出資が可能となっております。
競走馬の命名をするには公益財団法人、ジャパン・スタッドブック・インターナショナルに申請し、馬名審査を通過する必要があります。文字数はカタカナ2~9文字、アルファベット表記で18文字以内という制限があり、明らかに商品名と判断されるものは変更を求められる場合がございます。