2歳若駒のG3「新潟2歳ステークス」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ロードディフィート(牡2、和田勇介厩舎)
8/24(水)美浦・南W(良)5F69.9-4F53.9-3F38.5-1F11.8(馬なり)
美浦の南Wで3頭併せ。僚馬テンプーシャオンとスノードームを後ろに置き、徐々にピッチを上げてコーナーは外をまわると、直線は手綱は持ったままの馬なりのままでラスト1F11秒8の好時計をマークし、中テンプーシャオンに3馬身先着、内スノードームと併入しました。1週前は田辺裕信騎手を背に南Wで追われ、しまい重点に追われて6F84.0-1F12.5をマーク。この時期の馬としては大人びた追い切り内容で、精神面やバランスの良さは世代の中でも上位であるという印象を受けます。デビュー戦・未勝利戦を短期間で使われ、7月に予定していたダリア賞は体調が戻らず回避しているので状態面が懸念でしたが、この内容なら力は出せる状態には仕上がっているでしょう。
アイスグリーン(牡2、池添学厩舎)
8/24(水)栗東・坂路(良)4F53.9-3F38.9-2F24.8-1F12.3(馬なり)
坂井瑠星騎手を背に栗東坂路で単走。終始馬なりの軽めの内容でしたが、最後までしっかりとした脚取りで時計もまずまずです。ラスト2Fは12.5-12.3をマークしており、軽く促された程度でもこの好ラップ。1週前は坂路で2頭併せを行い、4F53.6-1F12.6の好時計をマークして併せ馬と併入。不良馬場でしたが自己ベストを大きく更新する時計をマークしており、ダイナミックでパワフルなフットワークが目を引きました。デビュー戦ではスタートで出負けし、道中もハミを噛んだりと集中できていないところが見られましたが、最終の追い切りではしっかり折り合って走りに集中できるようになっていた印象を受けます。
タマモブラックタイ(牡2、角田晃一厩舎)
8/24(水)栗東・CW(良)6F85.0-5F69.0-4F53.6-3F38.3-1F11.0(馬なり)
角田大河騎手を背に栗東CWコースで2頭併せ。僚馬ゴッドブルービーを6馬身ほど追走し、ラスト1Fで仕掛けられると11秒0の猛時計をマークして2馬身先着しました。2Fあたりまで2、3馬身はあったであろう差をゴール前で一気に交わして突き放し、それも追い出しをしっかり待ちながら鞭の入らない気合い乗せだけで好反応と鋭さを示してと、文句なしの内容でした。1週前もCWコースで3頭併せを行いましたが、タフな馬場をものともせずに6F83.4-1F11.1の好時計をマークし、併せ馬にならないほど相手をあっさり突き放して最先着と、抜群の動きを披露。文句なしの上々の仕上がりと見てよいでしょう。