JRAキーンランドC(2022)は時計が掛かる決着が濃厚?

毎年キーンランドCで一番重要視しているポイントは「洋芝の開催後半の馬場で行われる」という点です。今年は当日が雨予報となっている要素を加えると極端なハイペースにはならなそうで、時計が掛かる決着となる可能性が高そうです。

時計が掛かりスタミナが要求されるレースとなれば、狙ってみたいのは前走青函Sを快勝したヴァトレニです。

前走は、1200mのオープン戦としては落ち着いたペースで、番手追走から抜け出して押し切るという内容で快勝。1200mで速いペースを経験していない点が懸念でしたが、時計の掛かる決着なら心配なし。洋芝はこれまで4戦4勝と好成績で、マイル勝ちの実績もあり、スタミナが問われるレースはむしろ大歓迎です。

重賞は今回初挑戦となりますが、前走は函館スプリントS・2着のジュビリーヘッドに差をつけて勝っているように、相手関係からも能力は十分通用すると見ています。ということで本命はヴァトレニです。

続いて対抗ですが、こちらも時計が掛かる競馬で良さが出る馬から選出。その馬は、2020年の同レース覇者で、昨年2着のエイティーンガールです。

一昨年は重馬場を外から差し切って快勝。昨年も大外回ってアタマ差の2着と同レースとの相性は抜群。道悪も全く苦にしないタイプで捲れる札幌というのも合っています。

前走の高松宮記念は8着と順位は崩れていますが、内有利な馬場を大外から追い込み、G1メンバー内で上がり最速の脚をマークして勝ち馬と0秒3差なら、悲観する必要は無いでしょう。

また、過去2年と違って今年は約5ヶ月ぶりの休み明けという点も気がかりですが、追い切りの時計は申し分なし。タフな馬場で脚を温存し、後半に持ち前の末脚を引き出せれば確実に絡んでくる1頭だと思っているので、対抗馬として最有力視したいと思います。

ということで今年のキーンランドCは本命ヴァトレニ、対抗エイティーンガールという予想で勝負したいと思います。