夏競馬も終盤戦です。夏の新潟開催を締めくくる重賞、そしてサマー2000シリーズの最終戦である「新潟記念」が開催されます。秋のG1シーズンも迫ってきたということで、夏のハンデ重賞ながらもここから秋のG1に駒を進める馬も少なくありません。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ヒートオンビート(牡5、友道康夫厩舎)
前走の七夕賞で2着だったヒートオンビート。これで重賞は三度目の2着と勝ちきれないところがありますが、5月の天皇賞(春)でも4着に好走するなど、いつ重賞を勝ってもおかしくない位置にはいる1頭です。新潟コースは今回初となりますが、中団あたりで脚を溜めて終いを生かす競馬スタイルが基本で、長い直線がある同コースならしっかり持ち味を生かせそうです。終いの脚は確実に繰り出してくるので、ここも大きく崩れることはなさそうです。
エヒト(牡5、森秀行厩舎)
前走の七夕賞を制し重賞初制覇を果たしたエヒト。54kgの斤量が有利に働いたとはいえ、ハイペースを中団の前目で追走し、直線抜け出して差し切る完璧なレース運びで圧勝。2走前の京都記念では7着に敗れましたが、勝ち馬とのタイム差は0秒4差とわずかで、本格化の兆しを見せてきています。新潟コースは昨年のこの時期に3勝クラスの日本海Sで3着に好走している実績もあり、対応は十分可能。勢いそのままに重賞連勝となるかに注目です。
フェーングロッテン(牡3、宮本博厩舎)
前走のラジオNIKKEI賞を制し、重賞初挑戦にして初勝利を挙げたフェーングロッテン。3走前の大寒桜賞・3着からブリンカーを着用し、その後はリステッドの白百合S・1着、ラジオNIKKEI賞・1着と効果もしっかり出ています。また、白百合Sでは先手をとって自分のペースで逃げて勝利、ラジオNIKKEI賞では中団前目追走から内を突いて差し切り勝ちと、レースぶりに幅が出てきている点も好感が持てます。古馬とは初対戦になりますが、ブリンカー着用から一変して才能を開花させた今なら、通用する可能性は十分でしょう。