夏の小倉開催のラストを飾るのは2歳G3の「小倉2歳ステークス」です。キャリアが少なく、未知な部分もまだまだ多い馬がほとんどなので非常に難解なこの一戦。当然ですが、夏のこの時期は大人びた戦法をとれる馬もおりませんし、オッズもそこそこ割れるかたちとなってきそうです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

クリダーム（牡2、須貝尚介厩舎）

前走の函館2歳Sで2着に好走したクリダーム。時計のかかる馬場ながらも先行争いを制してハナを切り、最後まで脚の止まらない粘りを見せての2着は負けて強しの内容だったと言ってよいでしょう。函館芝1200mのデビュー戦・1着も含めてキャリア全2戦は函館の1200m。祖母マザートウショウは函館2歳Sを含む短距離重賞3勝のスプリンターで、タフな短距離の適性は高そうです。最終週の小倉が舞台となるここは、高いパフォーマンスが期待できそうです。

ミカッテヨンデイイ（牝2、堀内岳志厩舎）

前走のフェニックス賞を快勝したミカッテヨンデイイ。デビュー戦・3着、未勝利戦・3着、フェニックス賞・1着とこれまで走ってきた3走はすべて小倉1200mで、同舞台への経験値は最上位。前走は3番手から上がり最速の脚で突き抜け、2馬身半の差をつける圧勝劇を披露しました。デビュー戦と未勝利戦は勝ちきれませんでしたが、使われて確実に状態は上がってきています。前走後も引き続き小倉に滞在してと臨戦態勢も万全です。昨年の覇者ナムラクレアも未勝利の身ながらオープンを制してという過程で臨んで勝利しており、今年も勢いのある馬からとなればこの馬でしょう。

プロトポロス（牡2、西村真幸厩舎）

中京1200mで行われたデビュー戦を3馬身半差突き放して快勝したプロトポロス。上がり3Fはメンバー最速の33秒8で、2着馬は後のフェニックス賞で4着だったウメムスビと、デビュー戦からポテンシャルの高さを感じさせる勝ちっぷりでした。栗東CWで行われた1週前の追い切りではラスト1F10秒9という切れ味を見せ、デビュー前から注目を集めていた素質馬でもあり、実戦では期待通りの動きを披露。重賞でも当然期待値は高く、今回も期待通りのパフォーマンスなら上位争いは必至でしょう。