今週末からは東京競馬が開催。10月8日(日)のメインレースは天皇賞秋のステップレースとして知られるG2の「毎日王冠」が開催されます。1着馬に天皇賞秋への優先出走権が与えられる同競走は中距離路線のナンバー1を目指す馬たちにとって重要な一戦となっております。過去10年の天皇賞秋における毎日王冠組の成績は「5-4-4-46」とローテ組の中では馬券圏内の頭数が最多の13頭で、そのうち9頭が3着内に入着した馬でした。本番の天皇賞秋を占う上で見逃せない一戦であると言えるでしょう。
今年の目玉は何と言っても今年のオークスを制したソウルスターリング。5月のオークス以来、実に約4ヶ月半ぶりとなりますが、3歳女王が選んだのは古馬の王道ローテ。秋の初戦となりますが、初の古馬強豪相手にどんな競馬を見せてくれるのか?ソウルスターリングを含む今年の有力馬4頭を以下にまとめました。
毎日王冠2017の有力馬4頭
ソウルスターリング
G1・10勝&無敗の怪物フランケルの初年度産駒で、デビュー1年目でG1を2勝し一躍注目を集めた3歳牝馬です。秋華賞やエリザベス女王杯という路線も考えられましたが、陣営は古馬との対戦を選択。デビューから通算6戦し、勝利数は5、馬券圏内は100%とここまで好調です。この夏を休んでどれだけ成長したのか、また、この秋はどれだけ成長するのかなどが楽しみな一頭となっております。
マカヒキ
昨年のダービー馬マカヒキは今年の大阪杯4着からの休み明けとなります。昨年の凱旋門賞で14着に敗れてからは、京都記念3着、大阪杯4着と善戦はしているものの期待通りの結果は残せていない状況です。今回は相手も揃いG1と見比べても遜色ないようなメンバー構成となっておりますが、強力なライバルたちを相手取り、どのようなレースを見せてくれるのか?復活も期待される注目の一頭です。
サトノアラジン
昨年はスプリングCとスワンS、1400mのG2を2勝したサトノアラジン。昨年4着に惜敗した安田記念を今年は見事に制してG1初制覇を達成。1400~マイル路線を主戦場としておりましたが、秋は久々の1800m戦に挑みます。東京コースは「3-2-1-3」と相性もよく、持ち味の末脚が決まりやすいコース。約4ヶ月ぶりのレースとなりますが、得意の舞台でどこまでのパフォーマンスを見せてくれるのか?期待の一頭です。
リアルスティール
去年はドバイターフを優勝したものの、国内では3歳時に共同通信杯を優勝して以来勝ち星から遠ざかっているリアルスティール。今年は中山記念から始動するも8着と凡走。今春もドバイターフに挑戦する予定でしたが鼻出血で回避となり、実戦は約7ヶ月ぶりとなります。主戦騎手の福永祐一騎手からR.ムーア騎手、M.デムーロ騎手、戸崎圭太騎手と最近は騎手が定まりませんでしたが、秋はM.デムーロ騎手で復活Vを狙います。
他にも、連勝は5でストップしましたが、前走の安田記念では4着に健闘したグレーターロンドンや、東京1800mは2戦2勝のダイワキャグニー、スプリングSの勝ち馬ウインブライトなど、怖い存在の馬も多数揃っております。果たして天皇賞秋への切符を手にするのは一体どの馬なのか?上位勢は休み明けが多く伏兵馬の台頭も視野に入れ、今週も各馬の考察に力を入れていきたいと思います。