小倉競馬のラストを飾る重賞「小倉2歳ステークス」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
クリダーム(牡2、須貝尚介厩舎)
8/31(水)栗東・坂路(良)4F53.2-3F38.4-2F24.5-1F12.1(馬なり)
栗東坂路で2頭併せ。僚馬ショウナンガニアンを内において直線はラスト2F12.4-12.1の好ラップをマークし、1馬身先着しました。右に張るところがあり、今回は右にチークピースを着用。併走馬が左右にフラつく中でも意に介さず集中して真っ直ぐ走れていたので、効果は見込めそうな気配です。1週前は坂路で併せ馬を行い、一杯に追われて4F52.8-1F11.9の好時計をマークして併せ馬に半馬身先着。ビッシリ追われて全体時計は自己ベストを更新、しまいも11秒台なら申し分ありません。万全の態勢が整ったと見て良いでしょう。
プロトポロス(牡2、西村真幸厩舎)
8/31(水)栗東・坂路(良)4F55.5-3F40.8-3F26.1-1F12.1(馬なり)
栗東坂路で単走。朝一番の空いている坂路でのびのびと登坂し、しまいに軽く促されるとラスト1F12.1をマークしてゴールしました。最終は息を整える程度の内容でしたが、1週前にはCWコースでラスト1F10秒9の猛時計をマークして3頭併せで最先着を果たしてと、しっかり負荷がかけられています。デビュー戦もメンバー最速の33秒8の脚で3馬身半突き放す勝ちっぷりで、しまいの脚は重賞でも十分に通じる可能性を感じさせます。3ヶ月ぶりと久々ですが緩さは感じられず、持ち味の末脚はいつでも繰り出せそうな気配です。
ロンドンプラン(牡2、宮本博厩舎)
8/31(水)栗東・坂路(良)4F53.7-3F39.4-3F25.4-1F12.4(馬なり)
栗東坂路で単走。しまい重点の軽めの内容でしたが、仕掛けられると前肢でしっかり地面を掻き込むフットワークで伸びて、ラスト1Fは12秒4の好時計をマーク。スプリンターらしい大きな馬体でフットワークもパワフルで雄大。世代の中ではすでに完成度の高い馬体に仕上がっており、追い切りでもしっかり我慢が利いて、走りの完成度も高めです。1週前は松山弘平騎手を背にCWコースで併せ馬を行い、6F83.7-1F11.3の好時計をマークして、今年のラジオNIKKEI賞の覇者であるフェーングロッテンを相手に半馬身先着と、圧巻のパフォーマンスを披露しました。本領を発揮する態勢は取れていると見て良いでしょう。