今週末から京都競馬が開催。10月9日(月・祝)は天皇賞秋のステップレースとして知られる「京都大賞典」が開催されます。1着馬には天皇賞秋への優先出走権が与えられますが、昨年の勝ち馬キタサンブラックはここを勝った後にジャパンCを優勝、一昨年の勝ち馬ラブリーデイはその後天皇賞秋を優勝すると、さらにその後ジャパンCでも3着に入着し、秋のビッグレースで連続好走するなど天皇賞秋以外のG1戦線を占ううえでも重要な競走とされております。
今回は過去10年間のデータをもとに、人気や脚質といった基本的なカテゴリーを中心に京都大賞典の傾向を探っていきたいと思います。
人気サイド堅実、堅い決着で決まる傾向に
3着内30頭中15頭が1~3番人気の馬で、人気サイドが強い競馬をしております。二桁人気馬は「1-0-0-20」でほとんど絡まず、基本的に荒れることは少なく、堅い決着で決まる傾向が強いレースとなっております。
しかし、過去10年で唯一二桁人気が絡んだ2013年は、11人気→7人気→2人気と人気薄2頭によるワンツーフィニッシュでレースは大荒れ。三連単の配当が約360万円と超高額配当が飛び出しました。比較的ゆったりと流れる傾向にあるレースですが、この年は馬場が高速化して全体的に早めにペースがあがっていきました。1.2倍に推された圧倒的人気馬のゴールドシップが圏外へ飛び、脚を溜めていた伏兵馬2頭が台頭する結果となりました。
イレギュラーな展開となった2013年を除けば基本的には堅い決着が多い傾向にありますが、例年とは違う馬場となっていたり、1頭の馬が圧倒的に人気を集めている時などは波乱の警戒が必要です。
【該当馬】1馬人気:シュヴァルグラン、2番人気:ミッキーロケット、3番人気:サウンズオブアース(※下記「予想オッズ」を元に選出)
人気 | 成績 |
---|---|
1番人気 | 3-2-1-4 |
2番人気 | 2-1-3-4 |
3番人気 | 2-0-1-7 |
4番人気 | 1-2-1-6 |
5番人気 | 1-0-1-8 |
6番人気 | 0-3-1-6 |
7番人気 | 0-2-2-6 |
8番人気 | 0-0-0-10 |
9番人気 | 0-0-0-9 |
10番人気 | 0-0-0-9 |
11番人気 | 1-0-0-3 |
12番人気 | 0-0-0-4 |
13番人気 | 0-0-0-3 |
14番人気 | 0-0-0-1 |
オッズ | 成績 |
---|---|
1.0~1.9倍 | 2-0-0-1 |
2.0~2.9倍 | 1-1-1-3 |
3.0~3.9倍 | 2-2-1-2 |
4.0~4.9倍 | 1-0-1-5 |
5.0~6.9倍 | 1-1-3-3 |
7.0~9.9倍 | 1-0-1-5 |
10.0~14.9倍 | 0-2-0-10 |
15.0~19.9倍 | 1-2-1-2 |
20.0~29.9倍 | 0-1-2-4 |
30.0~49.9倍 | 0-0-0-13 |
50.0~99.9倍 | 0-1-0-17 |
100.0倍以上 | 1-0-0-15 |
年 | 馬単 | 三連単 |
---|---|---|
2007 | 400円 | 2,870円 |
2008 | 11,450円 | 114,270円 |
2009 | 3,180円 | 43,670円 |
2010 | 1,230円 | 3,880円 |
2011 | 1,050円 | 4,360円 |
2012 | 33,880円 | 128,790円 |
2013 | 434,070円 | 3,619,290円 |
2014 | 5,090円 | 17,470円 |
2015 | 1,370円 | 6,540円 |
2016 | 1,970円 | 7,400円 |
予想オッズ
出走予定馬と独自予想オッズになります。
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
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1 | シュヴァルグラン | 2.3 |
2 | ミッキーロケット | 3.8 |
3 | サウンズオブアース | 5.1 |
4 | スマートレイアー | 7.8 |
5 | トーセンバジル | 10.3 |
6 | フェイムゲーム | 14.8 |
7 | カレンミロティック | 28.5 |
8 | マキシマムドパリ | 39.7 |
9 | ラストインパクト | 67.5 |
10 | ヒットザターゲット | 87.3 |
11 | ハッピーモーメント | 98.7 |
12 | レコンダイト | 119.5 |
13 | アクションスター | 181.7 |
14 | プロレタリアト | 280.6 |
15 | バロンドゥフォール | 327.7 |
※正式オッズは馬券発売後に随時公開されます。必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。
枠順による有利不利はなし、切れる末脚を使える馬に注意
コースは京都の芝2400mで、コーナーを4回通過する外回りのコースです。最初のコーナーまでの距離は597mと長く、枠順による有利不利はそこまでありません。データでは真ん中枠の成績が悪くなっております。
脚質は先行・差しが中心ですが、3コーナーの坂の下りで加速されて直線へ入っていくので、はやい上がり勝負となることが多く、切れる脚のある馬が活躍しております。直線も400mと長く、差し・追込みがよく決まります。逆に逃げ馬には厳しいコースで、データでも「0-0-0-11」と不振。
【該当馬】切れる末脚タイプ:シュヴァルグラン、サウンズオブアース、スマートレイアー、トーセンバジル、ラストインパクト、ヒットザターゲット
枠番 | 成績 |
---|---|
1枠 | 2-1-1-6 |
2枠 | 3-0-1-6 |
3枠 | 0-3-1-8 |
4枠 | 0-0-2-11 |
5枠 | 1-0-1-12 |
6枠 | 2-1-1-9 |
7枠 | 1-2-2-14 |
8枠 | 1-3-1-14 |
脚質 | 成績 |
---|---|
逃げ | 0-0-0-11 |
先行 | 3-5-6-18 |
差し | 5-2-4-23 |
追い込み | 2-3-0-27 |
マクリ | 0-0-0-1 |
4~5歳馬が中心
4~5歳が中心となります。6歳以上からは勝ち馬はゼロです。6歳で馬券に絡んだ4頭は全て当日3番人気以上の馬で、7歳以上で馬券に絡んだ4頭については、当日5~7番人気と比較的人気薄でした。
性別は牡馬が中心となっております。牝馬で馬券に絡んだ2頭は2010年メイショウベルーガ(2番人気)と2010年プロヴィナージュ(4番人気)で、いずれも人気サイドの馬でした。
【該当馬】4歳馬:ミッキーロケット(牡4)
5歳馬:シュヴァルグラン(牡5)、トーセンバジル(牡5)、マキシマムドパリ(牝5)
馬齢 | 成績 |
---|---|
3歳 | 0-0-1-0 |
4歳 | 4-5-1-15 |
5歳 | 6-2-3-22 |
6歳 | 0-1-3-27 |
7歳以上 | 0-2-2-16 |
性別 | 成績 |
---|---|
牝馬 | 1-0-1-12 |
牡馬 | 9-10-9-68 |
前走「宝塚記念」&「天皇賞春」が好成績。休み明けの実績馬に注目
前走は宝塚記念組や天皇賞春といった休み明けの実績馬が好走しており、とくに宝塚記念組は4勝を挙げており好成績。天皇賞春組は勝ち馬こそ出ておりませんが、3着内は宝塚記念に次いで多いです。朝日チャレンジCは2012年に開催時期が12月に変更となったため、現在はデータとしては参考外。
前走着順は万遍なく馬券に絡んでおり、大敗した馬でも巻き返すケースが少なくありません。前走着順はそこまで気にしなくて良さそうです。
【該当馬】前走宝塚記念:ミッキーロケット(6着)、シュヴァルグラン(8着)、ヒットザターゲット(11着)
前走天皇賞春:なし
前走 | 成績 |
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宝塚記念(G1) | 4-2-3-10 |
朝日チャレンジC(G3) | 2-0-1-7 |
新潟記念(G3) | 2-0-0-6 |
阪神大賞典(G2) | 1-1-0-0 |
オールカマー(G2) | 1-0-1-4 |
天皇賞春(G1) | 0-3-2-9 |
札幌記念(G2) | 0-1-0-6 |
前走 | 成績 |
---|---|
1600万下 | 0-0-0-3 |
オープン特別 | 0-1-1-12 |
G3 | 4-0-1-20 |
G2 | 2-2-2-17 |
G1 | 4-6-6-22 |
前走着順 | 成績 |
---|---|
1着 | 2-1-1-12 |
2着 | 1-2-1-5 |
3着 | 2-2-0-3 |
4着 | 2-0-1-4 |
5着 | 0-0-3-3 |
6~9着 | 2-4-1-24 |
10着以下 | 1-1-3-29 |
騎手は「川田将雅騎手」&「池添謙一騎手」に注目
川田将雅騎手と池添謙一騎手が2勝ずつ挙げております。
【該当馬】川田将雅の騎乗馬:なし
池添謙一の騎乗馬:カレンミロティック
騎手 | 成績 |
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川田将雅 | 2-0-0-2 |
池添謙一 | 2-0-0-5 |
内田博幸 | 1-1-0-2 |
武豊 | 1-0-1-2 |
北村友一 | 1-0-0-3 |
浜中俊 | 0-2-1-2 |