最終週の新潟で行われ、週中も雨続きとなれば「差し・追込み馬」を中心に組み立てていくのがベストでしょう。新潟コースやタフな馬場への高い適性が見込める「差し・追い込み馬」となれば、外せないのはサンレイポケットです。
2走前の鳴尾記念は、前が止まらない高速馬場で3着と大健闘の内容。前走の函館記念は重馬場で5着に敗退していますが、タフな馬場以上に「右回り」の「小回り」コースでスピードに乗れなかったという印象。
サンレイポケットはキャリア全5勝中4勝を左回りで挙げている左回り巧者で、新潟コースも2000mを3戦して1~3着に1回ずつで馬券圏内率は100%と好成績です。右回り・小回りコースから長い直線のある左回りコースへ替わる点は好材料で、差しが決まる今の馬場なら尚良し。
ズブくて前目には付けられませんが、天皇賞(秋)やジャパンCでいずれも4着に食い込んできているように、長い直線があるコースでは後方からジリジリとしぶとく堅実な脚を繰り出し、上位争いを演じてくれる馬です。
昨年の新潟大賞典では朝の雨で時計の掛かる馬場となり、これを11番手後方から、直線はメンバー上がり最速36秒5の末脚で差して優勝。重賞ですでにタフな新潟の馬場を経験している点は魅力です。
馬場とコースの適性は高く、今回はこの馬が一番条件的にフィットしていると感じますので、サンレイポケットを本命視したいと思います。
続いて相手ですが、例年伏兵が食い込む波乱のハンデ戦ということで、激走の可能性がある穴馬を1頭紹介したいと思います。その馬は、前走函館記念の3着馬スカーフェイスです。
昨年12月のチャレンジCでは、メンバー上がり最速33秒9の末脚で伸びて5着に善戦。続く今年初戦の中山金杯では再び後方外から追い込んで、今度は2着に好走。春はG1大阪杯でもメンバー上がり最速の脚で0秒5差の6着に食い込んでおり、着実に力をつけてきています。
左回りは7戦して全て馬券圏外という結果を見ますと嫌いたくもなりますが、左回り不振については「右トモに緩みがあった」と陣営が敗因を発表しており、馬体がしっかりしだして緩みがなくなってきた今なら対応は可能と強気の姿勢を示してきました。実際近走の走りからは大きな成長が感じられますので、今回は左回りでもスピードは乗せられると見て、激走に期待したいと思います。
ということで今年の新潟記念は本命サンレイポケット、穴馬にはスカーフェイスを絶対におさえておくという予想で勝負したいと思います。