今週はサマースプリント最終戦であり優勝馬にはスプリンターズステークスの優先出走権も与えられるG1へ向けた重要なステップレースでもある「セントウルステークス」が中京競馬場で開催。今年は京都競馬場の改修工事の影響で例年の阪神ではなく、中京が舞台となります。距離は同じでも右回りから左回りに替わるだけに、例年とは違う結果も予想されます。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ソングライン(牝4、林徹厩舎)
前走の安田記念を制し、悲願のG1初制覇を果たしたソングライン。秋の大目標は米ブリーダーズCマイルということで、鞍上も池添騎手からC.ルメール騎手へ変えて叩き台に挑みます。初のスプリント戦から始動という点については疑問符が残りますが、左回りの手頃なレースを狙っていたと考えれば妥当でしょう。今年2月にサウジアラビアで走ったターフスプリントでは1351mを勝ちきっているので、距離の対応も十分可能。とは言え、この距離で押し切れるなら格も上がりそうなだけに、無様な競馬はしたくないところでしょう。
メイケイエール(牝4、武英智厩舎)
重賞5勝の実績が光る4歳牝馬のメイケイエール。気性面の難しさからスプリントへ路線変更し、昨年はシルクロードSを勝ち、スプリンターズSでも4着、高松宮記念でも5着とG1スプリントでも善戦して見せました。相手というよりは常に自分自分との戦いがカギとなる同馬ですが、前走は久々の1400mでなんとか折り合い、中団から差し切る競馬を見せてくれました。得意の1200mへ戻る点は好材料ですし、勝ったシルクロードSと同じ中京の1200mが舞台なら、ここは落とせない一戦でしょう。
ロータスランド(牝5、辻野泰之厩舎)※回避
今年の高松宮記念で2着に好走したロータスランド。初の1200m戦がいきなりハイレベルなスプリントG1とハードルは高めでしたが、中団追走から直線猛追して2着は立派。3走前に1400mの京都牝馬S(1着)を使ってからというローテーションも功を奏し、スプリント路線への適性の高さを示してきました。前走はマイルの安田記念で10着と大敗しましたが、出負けが響いた中で勝ち馬から0秒4差ならそう悲観する内容ではないでしょう。再び1200m戦のここを制し、スプリンターとしての完成域に入っていけるかに注目です。