中山の土曜メインは秋の牝馬三冠トライアルの初戦となる「紫苑ステークス」です。2016年に重賞に格上げされてから今年で第6回目と歴はまだ浅いですが、3着までに秋華賞の優先出走権が与えられる重要な一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
サークルオブライフ(牝3、国枝栄厩舎)
昨年の阪神JFの覇者、サークルオブライフ。今年はトライアルのチューリップ賞で3着に好走すると、桜花賞では4着に善戦しました。前走のオークスでは1番人気の期待を裏切る12着に大敗しましたが、レース前からイレ込み気味で、スタートでも遅れ、両サイドから挟まれてと様々な悪条件が重なっての惨敗。距離についても長過ぎた印象を受け、2F短縮となる点は好材料。本番の秋華賞へ弾みを付けるためにも、今回は無様な競馬は出来ないところでしょう。
スタニングローズ(牝3、高野友和厩舎)
前走のオークスで2着に好走し、10番人気の低評価を覆したスタニングローズ。2走前は中山1800mのフラワーCを好位から抜け出す正攻法の競馬で快勝しており、中山コースも問題なし。阪神の良績も目立っており、坂のある直線もこなせるパワータイプです。先行押し切りの競馬スタイルにパワーもありと、中山との相性は良さそうです。約4ヶ月ぶりと久々ですが、休み明けを苦にしないタイプで、大崩れはなさそうな1頭です。
ライラック(牝3、相沢郁厩舎)
今年初戦のフェアリーSを快勝し、重賞初制覇を果たしたライラック。桜花賞・16着、オークス・11着と牝馬三冠戦線では結果を残せませんでしたが、デビュー時よりも馬体が減っており状態面や完成度の差で負けた印象。フェアリーSでは桜花賞とオークスを制した二冠馬スターズオンアースを差し切って快勝しており、決め手が一級品であることは確かです。ポテンシャルの高さは十分感じさせる1頭ですので、フェアリーSと同じ中山が舞台となるここは、巻き返しの期待十分でしょう。