【セントウルS予想2022】“おてんば娘”メイケイエール、気性難解消がカギ

2021年クラシック世代の中でも色々な意味で一際注目を集めているのが、重賞5勝の実績が光るおてんばホース・メイケイエールだ。

現在ではトップクラスのスプリンターとして短距離戦線で活躍中だが、阪神JF・4着やチューリップ賞・1着などマイルでも好走していた馬。しかし、チューリップ賞ではレース中にロデオのような掛かりっぷりを見せ、暴走モードへ。結果は1着だったものの、掛かりながらも3コーナーで先頭に立ち、ソラを使ったかと思いきや後続を抑えて快勝と、何ともめちゃくちゃな競馬ぶりで勝ったのだからそのインパクトはすさまじかった。

3歳夏以降は気性面を考えてスプリント路線へ完全にシフト。以降も「ロデオ」だの「獅子舞」だの言われながらも何だかんだで戦績は「6-0-0-5」、うち重賞5勝と優秀だ。

最終コーナーまでは掛かりっぱなしでも直線はしぶとく伸びて勝ってしまうという予測不能な競馬ぶりもあり、今人気を集める4歳牝馬だ。

前走のスプリングCでは道中は抑えつつ追走し、それでも勝負所で上がっていき、直線伸びて快勝。ここでもやはり勝ったものの、道中は鞍上の池添騎手が立ってひっぱるところが見られ、おさえの利かない面を見せていた。これまで馬具の工夫や調教の方法など様々な対策がなされてきたが、前向きすぎる気性は引き続き課題となる。

とは言え、去年と比べれば古馬になってからは暴走度もやや落ち着いた印象。前走もこの馬としてはコントロールが利いていた方だ。今回4ヶ月ぶりの復帰戦となるが、年齢を重ねて心身ともに充実一途を辿ってきている今なら大人びたレースぶりもそろそろ期待していいか。

レース前に語られていた秋のマイル路線への挑戦は立ち消えとなってしまったが、陣営と騎手の尽力でようやく安定して能力を引き出すことができるようになってきており、最上位となるスプリント路線なら本番のスプリンターズSへ向けて期待十分。

昨年のスプリンターズSは4着でいたが、人気だけでなく実力でもにトップを狙うためにも、秋初戦でさらに成長した姿を見せたいところだ。