サマースプリント最終戦の「セントウルS」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
メイケイエール(牝4、武英智厩舎)
9/7(水)栗東・CW(良)4F53.3-3F37.0-1F11.0(馬なり)
池添謙一騎手を背に栗東CWコースで単走。道中は折り合いに専念してゆったりと進め、直線も手はほとんど動かさず、馬の気持ちにまかせながら行かせてゴールしました。それでも全体時計は前走以上、ラスト1Fも11秒0の好時計を楽にマークしてきました。1週前もCWコースで4F52.0-1F11.3の好時計をマークしており、元気いっぱいです。相変わらず前進気勢の強さは目立ちますが、頭を上げる場面も少なく、この馬なりに制御の利いた走りが出来ていた印象を受けます。レースを走るまで分からない馬ではありますが、デキ自体は高水準の域にあると言って良いでしょう。
ソングライン(牝4、林徹厩舎)
9/7(水)美浦・南W(やや重)5F67.5-4F52.3-3F37.0-1F11.4(馬なり)
津村明秀騎手を背に美浦の南Wで2頭併せ(レースはC.ルメール騎手が騎乗)。僚馬クレッシェンドラヴを2馬身先行させ、直線内から併せると、スムーズな反応と加速で伸びて半馬身先着しました。道中の折り合いもスムーズで、しまいは11秒4の鋭さを見せて楽に先着と、軽めに追われた中でも内容はしっかりしています。1週前には南Wで同じくクレッシェンドラヴを追走して先着を果たしており、時計は5F66.6-1F11.4の好時計をマーク。しまいは強めに追われてここでも11秒4をマークしており、5Fの時計は自己ベストタイと時計も出してきています。本番はこの次のレースとなりますが、始動戦から抜かりない仕上げで迎えることが出来そうです。
モントライゼ(牡4、松永幹夫厩舎)
9/7(水)栗東・坂路(良)4F54.0-3F38.9-2F24.9-1F12.2(強め)
栗東坂路で単走。道中は我慢を利かせ、最後は強めに追われてラストもしっかり脚を伸ばして12秒2をマーク。1週前は坂路で4F51.4-1F12.5と早めの時計を出しており、最終は実戦を意識したしまい重点の内容でした。自分からレースをやめてしまう脆さがあった馬でしたが、前走の北九州記念では最後まで諦めずに走って5着に善戦。最終追いでも最後まで気持ちを切らさず伸びており、この馬の当該週追い切りとしてはキビキビと動けている印象を受けました。精神面に進境がみられた前走から順調に良化しており、さらなる前進が見込めそうです。