東京は金曜から雨が降り始め、週明けまで雨は続く模様。開幕2週目とは言え、ほぼまる2日間雨が振り続けるとなるとやはり馬場の状態が気になってきます。当日は11レースまでのレースでしっかりと馬場の状態を見極めたいところです。あくまで馬場の具合を見てからになりますが、現時点である程度道悪になった場合に好走しそうな馬はピックアップしておきたいと思います。
重馬場で狙える4頭
アドマイヤリード
稍重以上で開催されたレースの成績は「3-1-0-1」。小雨が降り重馬場で開催された今年4月の阪神牝馬Sでは、出遅れつつ上がり最速を繰り出しての2着でした。その前の1600万下の飛鳥Sも重馬場でしたが、ここでも上がり最速で勝利しております。父は道悪の鬼ステイゴールドで、母方はミスプロ系のパワー血統。重馬場は間違いなく得意な一頭です。
クイーンズリング
稍重以上で開催されたレースの成績は「2-1-0-2」。昨年の京都牝馬ステークスでも重馬場ながら上がり2位の脚で快勝している様に、マンハッタンカフェ産駒の長所が全面的に出ている馬です。2走前の阪神牝馬Sでは重馬場で15着に大敗しておりますが、レース中の落鉄や海外遠征後の初戦という影響もあったので、敗因は様々。基本的には馬場悪化は気にしない馬です。
クロコスミア
稍重以上で開催されたレースの成績は「1-1-1-2」。重馬場だった昨年のローズSでシンハライトのハナ差2着だった馬。今でこそ逃げが定着してきたクロコスミアですが、このレースで初めて見せた逃げの手には驚かされました。しかし、それ以上に驚いたのは重馬場でも1000m通過59秒台と早い時計で逃げ粘れたこと。レースの展開の鍵を握る一頭なだけに、無視できない存在です。
ヴィブロス
稍重以上で開催されたレースの成績は「1-0-0-0」。実績が少ないので正直まだ未知数なのですが、ドバイターフでは雨が降る稍重で優勝しておりますし、全姉のヴィルシーナは重馬場が得意なタイプなので道悪はこなしても全く不思議ではありません。ここを勝つようなら個人的には来年の凱旋門賞に挑戦してほしい一頭。
以上、重馬場が得意と思われる4頭を紹介させていただきました。先週の府中は開幕馬場ながら、前残りではなく、外差し有利な馬場になっていました。去年も開幕週は差しが決まっておりましたが、翌週の府中牝馬Sでは前残りで決着しております。去年は上位3頭が前でコントロールするスローペースの競馬でしたが、今年は馬場も重くなる可能性がありますし、今年の上位は前でコントロールしていくようなタイプは少ないです。強いて言えばクロコスミアくらいでしょうか。
メンバーの力関係やペースによって差しも届く展開になりますので、馬場の状態を見て前を狙うか後ろを狙うかを決めたいと思いますが、差し馬が多くて重くなる可能性もあるならやはり前の馬を中心に狙っていきたいと思っております。そうなると重馬場もこなせそうなクロコスミアやクイーンズリングから買っていくのが良さそうです。もちろん雨がやんで乾いていく可能性もあるので、レースを見ながら臨機応変に馬券を組んでいきたいと思います。