天皇賞・秋の優先出走権が与えられる「オールカマー」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
デアリングタクト(牝5、杉山晴紀厩舎)
9/21(水)栗東・坂路(良)4F54.6-3F39.5-2F25.9-1F12.6(馬なり)
松山弘平騎手を背に栗東坂路で単走。鞍上の手も動かず終始馬なりの軽めの内容でしたが、時計は前走以上をマーク。実質的な追い切りは1週前で、松山騎手を背にCWコースで追われ、7F95.2-1F11.8の好時計をマークしてゴールしました。馬なりで外コースを回りながらでしたが全体時計は自己ベスト更新で、加速ラップも優秀。復帰初戦のヴィクトリアマイルや前走の宝塚記念の時はまだフットワークが小さい印象を受けましたが、今回は直線伸びやかな走りで力強さを感じさせるフットワークを披露。CWコースから坂路というローテーションは普段通りで時計も目立って良いというわけではありませんが、復帰してから着実に良化してきている印象を受ける追い切りでした。
ヴェルトライゼンデ(牡5、池江泰寿厩舎)
9/21(水)栗東・坂路(良)4F51.1-3F37.3-2F24.3-1F11.7(馬なり)
栗東坂路で単走。気合をつける程度ながらも迫力のあるフットワークで、しまいも余裕を残しつつもしっかり11秒7の切れ味を披露してゴール。3Fのラップも13秒8-13秒0-12秒6と軽快なラップで、このひと追いでしっかり仕上がった印象を受けます。1週前は栗東坂路で併せ馬を行い、一杯に追われて4F51.2-1F12.0の好時計をマークして併入。1週前の時点で11本の追い切り消化と乗り込み量も豊富。1週前の動きと時計も優秀でしたが、最終では馬なりで先週以上の時計をマークし、動きと反応もしっかり良化。ひと追い毎に良化してきており、ここまで順調な調整過程がふまれています。
ロバートソンキー(牡5、林徹厩舎)
9/21(水)美浦・坂路(重)4F53.9-3F38.8-2F25.4-1F12.3(馬なり)
伊藤工真騎手を背に美浦坂路で2頭併せ。僚馬ブロードマリーを2馬身追走し、内から差を詰めて坂では豪快に加速していきラスト1F12秒3の好時計をマークして3馬身先着しました。やや首の動きに安定感を欠くものの、推進力は前へと伝えることができていますし、脚さばきと力強さは十分。相手も楽に交わしてしまいのラップも優秀です。1週前にも美浦坂路で併せ馬を行い、4F53.0-1F12.1をマークして併せ馬に3馬身先着とここでも楽な手応えであっさり併走馬を圧倒しており、好調ぶりがうかがえます。前走休み明けの日本海Sを勝ち切っており、しっかり上積みを持ってレースに臨むことが出来そうです。