秋のマイル王者決定戦、第32回マイルチャンピオンシップ(G1)が11月22日に京都競馬場1600m芝で行われ、R.ムーア騎手が手綱を握る4番人気のモーリス(牡4)が優勝した。
勝ちタイムは1分32秒8。中団から競馬を進めたモーリスは、最期の直線で外から豪快に脚を伸ばして先行各馬を交わして抜けだしゴールした。この勝利で5連勝と今年は無敗。さらに前走の安田記念(G1)に続く春秋マイルG1制覇という偉業を成し遂げた。
モーリスは父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス、祖父にグラスワンダーという血統。通算成績はこれで12戦7勝。重賞は今年の安田記念(G1)、ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)に続き3勝目を挙げた。また、騎乗したR.ムーア騎手、同馬を管理する堀宣行調教師はともにマイルCS初制覇となった。
なお、中団から脚を伸ばした2番人気のフィエロ(牡6)はモーリスの1馬身1/4差の2着に入着し、さらにクビ差の3着には1番人気のイスラボニータ(牡4)が入着した。3着のイスラボニータと激しい3着争いをした3番人気のサトノアラジン(牡4)はハナ差で4着。
気になるモーリスの次の目標について堀調教師は、招待が来ている香港国際レースへの出走の可能性も含めてオーナーと相談してから決めると話した。12月の香港国際レースには2000mの香港カップと1600mの香港マイルがあるが、香港国際レースへ向かうならどちらのレースを選ぶのだろうか。マイル重賞を3連勝してマイル路線では目覚ましい活躍を見せているが、祖父のグラスワンダーがそうであったように、マイル以外のあらゆる舞台でも活躍してほしいとも思う。今後どのような路線へ進むのかなどを見守りながら、ますますの活躍に期待したい。