今週は台風の影響もあり雨続きで、週末も引き続き雨模様ということでタフな馬場が予想されます。タフな中山2200mというコースで馬場も渋るなら、重馬場と中山コースの適性に比重をおいた予想が必要となってくるでしょう。

今年は上位人気が予想されるデアリングタクト、ソーヴァリアント、ヴェルトライゼンデの上位3頭全てが高い重馬場適性を持っており、取捨の難しいレースとなっています。

デアリングタクトの強さについてはもはや疑う余地はありませんが、中山コース適性は未知数ですし、大目標はこの後のレース。ソーヴァリアントは重馬場も中山も得意ですが、骨折後の長期休養明けという点が割り引き材料となります。

ということで最有力視したいのは、前走鳴尾記念を制し重賞初制覇を果たしたヴェルトライゼンデです。前走の鳴尾記念が約1年半年ぶりの復帰戦でしたが、見事に快勝し屈腱炎からの復活劇を演じてくれました。同舞台で行われた昨年のアメリカJCCでは不良馬場ながら外を回って2着に好走しており、ホープフルSとスプリングSでいずれも2着と、中山の中距離重賞の実績も十分。

追い切り内容からは足元の不安は感じられず、使われて確実に良化してきている印象をうけます。今回も約3ヶ月間隔はあいていますが、休み明けでも走る馬ですし、中山適性、重馬適性の高さを考えるとこの馬が一番信頼度が高いです。ということで本命はヴェルトライゼンデです。

続いて相手ですが、対抗馬として最有力視しているのはデアリングタクトです。牝馬三冠達成以降は勝ち星から遠ざかっており、徐々に人気を落としてきてはいるものの、G2のこのメンバーが相手なら最上位と見るファンも多いでしょう。雨で重馬場だった桜花賞での激走ぶりからもタフな馬場は問題なし。斤量も54kgと軽いですし、これ以上にない好条件が揃っています。

ただ、中山コースが初という点だけが唯一のネックです。中山適性を重要な予想ファクターの一つとする今回はさすがのデアリングタクトも頭という部分では不安視することにしました。

ということで今年のオールカマーは、本命ヴェルトライゼンデ、対抗デアリングタクトという予想で勝負したいと思います。いずれも人気サイドということで、2頭に絞った少点数の馬券で勝負したいと思います。