先週18日、オーストラリアへ移籍しコーフィールドカップへの出走を予定していたアドマイヤデウス(牡6、D.ウィアー厩舎)が、調教中に靭帯を損傷し重篤な状態であることが現地メディアの「RACING.COM」より発表されました。
本日23日、同じく現地メディアの「THEMERCURY.COM.AU」では、「獣医、アドマイヤデウスを安楽死するかどうかの判断は本日くだす」と報じました。アドマイヤデウスは現地のバララット獣医院にて鎮静状態にあり、現地時間の23日の午後に、専門医たちによって安楽死させるかどうかの判断がくだされる予定となっていることを明かしました。
調教師のD.ウィアー師は「可能な限り(肉体的に苦痛を与えないよう)快適に」と、馬を最優先に考える姿勢を示すとともに「非常に重大な傷害であることは誰もが認識している」と重篤な状態であることを伝えました。
同馬は8月にオーストラリアへ移籍したばかり。今年の秋はコーフィールドカップ(豪G1)から始動し、その後は11月に開催されるメルボルンカップ(豪G1)を大目標にしておりました。当然コーフィールドカップは回避となり、現在は現地で懸命な治療が行われている状況です。日本では今年の4月に天皇賞春で10番人気と低評価ながらも4着に健闘し、長い歴史と伝統を持つ競走の盛り上げに一役買った競走馬です。遠く離れた日本から、アドマイヤデウスにとって最善の処置が施されることを願っております。