チャンピオンズカップの前哨戦としても有名なダートハンデ重賞「シリウスステークス」が今週の中京土曜メインで開催されます。11月のJBCクラシックやチャンピオンズカップといったビッグレースへ向けてダート中距離路線の実力馬が集う一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
バーデンヴァイラー(牡4、斉藤崇史厩舎)
前走、盛岡競馬場で行われたマーキュリーCを制し、重賞初制覇を果たしたバーデンヴァイラー。2走前のアンタレスSは15着と大敗を喫しましたが、14kg減とデビュー以来最低馬体重と状態面が悪かった点に加え、レースでも囲まれて気の悪さが出てと自分の競馬が全く出来ませんでした。前走のマーキュリーCでは道中でしっかり脚を溜めて直線は上がり最速の脚で差し切る強い競馬を展開しており、これが本来のパフォーマンス。ここでも能力は上位の1頭となります。昨年、米国でブリーダーズCディスタフを制したマルシュロレーヌの半弟と血統面の魅力も十分で、重賞連勝となるかに注目です。
ハピ(牡3、大久保龍厩舎)
今年のジャパンダートダービー・4着、前走のレパードSで3着に好走しているハピ。これまでデビューからの5戦全てでメンバー上がり最速タイムを計測しており、決め手は最上位の1頭です。勝ちきれないところがありますが、展開に左右されやすい脚質なので致し方ない部分も。道中遊ぶ癖もあったりと中々難しい馬ですが、これまでの主戦騎手であった藤岡佑介騎手から今回初コンビとなる横山典弘騎手へ乗り替わりとなります。後方待機策を極める横山騎手とのコンビなら、新味発揮にも期待できるでしょう。
オーヴェルニュ(牡6、西村真幸厩舎)
重賞2勝の実績が光るオーヴェルニュ。今年初戦の東海Sでは2着に好走。その後の3戦は掲示板外に敗れていますが、中京コースは6戦して【3-1-0-2】、勝った3勝のうち2勝は重賞レースと好相性で、ここはベスト舞台です。2走前に、今回と同じ舞台となる中京1900mの平安Sでは流れ込むだけの競馬で6着に敗れており、得意舞台だっただけにラスト伸びなかったのはやや気がかり。デキの悪さも考えられるだけに、今回も状態面はしっかり把握しておきたいところです。とは言え舞台適性の高さと能力の高さは上位。楽に好位が取れればあっさり勝ち切るケースも。