【凱旋門賞2022予想】世界最高峰のG1レース!ルクセンブルクやアルピニスタなど出走予定馬を考察

10月2日は世界的な競馬の祭典「凱旋門賞」がフランスのパリロンシャン競馬場で開催。1999年のエルコンドルパサー、2010年のナカヤマフェスタ、そして2012年、2013年のオルフェーヴルの2着が最高成績となっており、まさに日本競馬における悲願となる一戦。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ルクセンブルク(牡3、A.オブライエン厩舎)

前走、愛G1の愛チャンピオンSを制したルクセンブルク。パリ大賞の覇者オネスト、仏ダービー馬ヴァデニといった強豪を相手にゴール前の追い比べを制して快勝と、その勝ちっぷりから一気に今回の優勝最有力候補に上がってきました。今年初戦だった4月末のG1英2000ギニーでは3着に敗れ、後に筋肉系のトラブルで長期休養を余儀なくされていましたが、復帰戦となった8月の愛G3ロイヤルホイップSと、続く愛チャンピオンSで連勝を果たし、完全復活を果たした様子。今回初の2400mとなりますが、これまでのレースぶりからもこなせそうな気配は十分。勢いそのままに頂点を極めるかに注目です。

アルピニスタ(牝5、M.プレスコット厩舎)

前走、英G1ヨークシャーオークスを制したアルピニスタ。現在G1・5戦を含む7連勝中で、その全てが2400mと距離の実績と適性はナンバーワン。前走のヨークシャーオークスでは愛G1プリティーポリーSを勝ったLa Petite Coco、当年のオークスSの勝ち馬Tuesday、アイリッシュオークスの勝ち馬Magical Lagoonらを降して快勝しており、G1連勝の皮切りとなった昨年のドイツG1・ベルリン大賞では、のちの凱旋門賞馬トルカータータッソに2馬身半差をつけて快勝と、能力も上位。父は世界最強と名高いフランケル、母の父はジョッケクルブ賞などG1を2勝しているHernandoという良血で、名実ともに世界のトップホースとなるかに注目です。

ヴァデニ(牡3、JC.ルジェ厩舎)

前走の愛G1の愛チャンピオンS・3着のヴァデニ。ルクセンブルクには敗れましたが、直線では外から進出したミシュリフに被されて進路がなく、内ラチ方向へ切り込んでから追撃するロスがありながらタイム差がほとんどない3着なら悲観する必要はないでしょう。6月の仏ダービーを5馬身差で圧勝し、6月の英G1エクリプスSはフランス調教馬としては62年ぶりとなる歴史的な勝利を挙げる活躍をしており、地元フランスを代表する1頭です。当初は英国のアスコット競馬場で行われる英チャンピオンSを予定していましたが、より馬場の良い凱旋門賞を選択し、急遽参戦が決定。父チャーチルは主にマイルで活躍しており、血統的に長い距離はどうかという懸念はありますが、重馬場の仏ダービーを5馬身差で勝ちきった競馬ぶりから、こなせそうな気配は十分。急遽矛先を替えての激走となるかに注目です。