秋の短距離王者決定戦「スプリンターズステークス」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
ナムラクレア(牝3、長谷川浩厩舎)
9/28(水)栗東・坂路(やや重)4F53.0-3F38.0-2F24.3-1F12.0(馬なり)
栗東坂路を単走。長谷川調教師自らが手綱を握り、外ラチ沿いをリズム良く駆け上がり、馬なりのままラスト2Fは12秒3-12秒0の好ラップを刻んでゴール。軸のブレない姿勢で走りにしっかり集中できている様子がうかがえ、息の入り、手前の替え方なども非常にスムーズでした。1週前は浜中俊騎手を背に坂路を強めに追われ、4F49.7-1F11.5の好時計をマークし、併せ馬に3馬身先着。全体時計は50秒を切る時計で自己ベストを更新し、併せ馬も楽に圧倒と、動き・時計ともに文句なしの追い切りを消化しています。絶好の仕上がりにあると見て間違いないでしょう。
ナランフレグ(牡6、宗像義忠厩舎)
9/28(水)美浦・南W(良)6F84.6-5F68.0-4F52.6-3F38.1-1F12.0(馬なり)
丸田恭介騎手を背に美浦の南Wで3頭併せ。僚馬ナンヨーヴィヨレとバルバレスコを大きく追走し、コーナーで最内から差を詰めると、直線ラスト1Fで一気に前へ出て外のナンヨーヴィヨレと併入、中のバルバレスコに2馬身先着しました。直線の反応も鋭く、追われる2頭に対して余裕たっぷりの馬なりながら手応えで圧倒と、手応え・反応・加速ともに抜群の動きでした。1週前も丸太騎手を背に南Wで2頭併せを行い、強めに追われて5F67.8-1F11.5の好時計をマークして併せ馬に1馬身半先着と好内容の追い切りを消化。先週・最終といずれも前に馬を置く実戦を想定した追い切りで、これをしっかり抜け出して速い時計で先着できたのは高く評価したい点です。万全の態勢を整えてると見てよいでしょう。
メイショウミモザ(牝5、池添兼雄厩舎)
9/28(水)栗東・坂路(やや重)4F53.2-3F38.8-2F24.7-1F12.1(馬なり)
栗東坂路で単走。馬場の真ん中を抜群の手応えと行きっぷりで駆け上がり、ラスト2Fは12秒6-12秒1の好ラップでまとめてゴールしました。前肢が短い馬なので伸びやかさはありませんが、脚の回転力がそれをしっかり補っており、パワーもあるのでやや重の馬場を全く苦にしない走り。回転力が勝る脚さばきと力強いフットワークはまさに中山向きです。1週前もCWコースで6F83.9-3F36.3-1F11.4と外を大きく回りながらも好時計をマーク。この馬としては珍しく先週・最終としっかり速い時計をマークしてきたのは見過ごせない点です。絶好調の可能性は高いと見て、高く評価したいと思います。