【アルゼンチン共和国杯2017】ダービー2着馬、ついに秋始動!

天皇賞秋が終わり、次週はG1も一旦お休みとなりますが、今週末は3連休で重賞が4つも開催され、予想も大忙しとなりそうです。

今回は連休最終日の5日(日)に東京で開催される「アルゼンチン共和国杯」に注目。東京芝2500mという舞台で行われるハンデ重賞です。長丁場のハンデ戦ということで荒れそうなイメージがありますが、近3年は全て4番人気以内で決着しており、傾向としては堅い決着となる傾向が強いレースです。

ダービー2着のスワーヴリチャード、ついに秋始動!

今年の人気上位が予想される有力馬はダービー2着のスワーヴリチャード(牡3、庄野靖志厩舎)です。「やっと来たか!」とこの馬のレースを心待ちにしていたファンも少なくないのではないでしょうか。ダービー後の回復が思わしくなく、先月の27日に放牧先から帰厩したばかりのスワーヴリチャード。クラシック最終戦の菊花賞への参戦を期待しておりましたが、状態が整わず見送りとなりました。同馬を管理する庄野靖志調教師は「今のところ使った後のことは考えていない」とコメントし、秋はとりあえずアルゼンチン共和国杯から始動ということだけが決まっている状況です。

左回りだと左手前から右手前にしっかりと替えることができるという点や、持ち味の末脚が活きる長い直線が舞台という点からも、東京コースはベストな舞台ですから、休み明けでも好走が期待できそうです。鞍上はデビュー戦から手綱を握っていた四位洋文騎手から、新たにM.デムーロ騎手を迎えます。ややエンジンのかかりが遅い一面もありますが、スプリンターズSでもエンジンのかかりが遅いレッドファルクスで早めにアクセルを踏んでいき連覇を果たしたデムーロ騎手なら、対応してくれる可能性は高そうです。1年以上コンビを組んでおり癖を知り尽くしたレッドファルクスとは違って、今回は初コンビとなるので勝手は違ってくると思いますが、期待していいコンビではないでしょうか。

相手にはラジオNIKKEI賞の勝ち馬で同級生のセダブリランテスや、ステイヤーズSを連覇を果たし、ダイヤモンドSを勝ったバリバリのステイヤーのアルバート、昨年と同じローテーションで重賞タイトルを狙うプレストウィックなどが揃いました。ダービー2着馬の初の古馬対戦にしてはやや物足りないかな?という印象も多少ありますが、尽く初の古馬戦を落としてきた今年の3歳馬を見ると、なかなか評価的に難しいところもあります。

2週前の追い切りの時計は6F92.1~5F72.2~4F55.5~3F39.5~1F12.1秒。6ヶ月の休み明けにしてはやや物足りない印象がありますが、週中の調教内容も引き続き注目しておきたいと思います。ここで古馬相手に強い勝ち方をしてくれればこの先のレースも楽しくなりそうなだけに、目が離せない一戦となりそうです。