5月の日本ダービーで6着だったキラーアビリティ(牡3、斉藤崇史厩舎)が、11月6日に東京競馬場で行われるアルゼンチン共和国杯(G2、芝2500m)へ向けて調整が進められていることが明らかになった。4日、馬主のキャロットクラブが公式ホームページで発表した。
キラーアビリティは昨年のホープフルSを制し、重賞初挑戦にしてG1初制覇を達成。今年初戦の皐月賞ではゲート内で駐立が安定せず、スタートで遅れて13着に大敗。続く前走の日本ダービーも6着に敗れたが、ゲートをうまく出て道中は折り合い、中距離戦へと繋がるレース内容を披露。
それでも、かつては2000mでもかかっていたことを考えれば天皇賞(秋)あたりがベストではないかという声も聞こえてきそうだ。ノーザンファームしがらきの担当者によれば賞金面や上位ジョッキーを確保できるかを検討した上でアルゼンチン共和国杯参戦を決めたということで、距離適性以外の条件を考慮して決定されたようだ。何れにせよ、近2戦はホープフルSで見せたようなレースぶりが出来ていないだけに、巻き返しに期待したいところだ。