天皇賞秋へと繋がる一戦「毎日王冠」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
サリオス(牡5、堀宣行厩舎)
10/5(水)美浦・南W(良)5F66.2-4F51.6-3F37.2-1F11.5(馬なり)
美浦の南Wで2頭併せ。僚馬ルコルセールを2馬身後ろに置き、直線は相手が内から伸びてくるのを待つと、馬なりのまま外からラスト1F11秒5の脚で伸びて併入しました。余力十分の馬なりでも鋭い脚を使えており、追っていればさらに時計は出ていたでしょう。1週前は南Wで一杯に追われ、6F82.8-1F11.1の好時計をマークして併せ馬も楽に圧倒して最先着を果たしています。折り合い、反応、息の入りなどどれもスムーズで、時計も前走以上。ひと夏を超えて馬格は増し、前走で22kgも減らしていた馬体も戻った様子です。状態面の良化度は高そうです。
ノースブリッジ(牡4、奥村武厩舎)
10/5(水)美浦・南W(良)5F66.8-4F51.8-3F37.6-1F11.9(馬なり)
美浦の坂路で単走。終始馬なりで余裕を残した内容でしたが、軸はブレずに力を逃さない無駄の無いフットワークで、久々でも重さは全く感じられません。1週前には岩田康誠騎手を背に南Wで一杯に追われ、5F65.3-1F11.3の好時計をマークして併せ馬に2馬身先着しました。先週はしっかり負荷のかかる追い切りを消化していますし、追い切り本数も1週前時点で19本目と中間の乗り込み量も豊富。今年は2戦2勝と好調で、追い切りも走ることへのモチベーションが高そうな雰囲気にあり、絶好の仕上がりと見てよいでしょう。
ポタジェ(牡5、友道康夫厩舎)
10/5(水)栗東・P(良)6F82.8-5F66.2-4F51.4-3F37.9-1F11.6(馬なり)
栗東Pコースを単走。終始馬なりの軽めの内容でしたが、力強さとバネが感じられるフットワークで、前進気勢の乗った走りが出来ています。1週前はCWコースを一杯に追われ、6F82.7-1F11.6の好時計をマークして3頭併せで最先着を果たしています。CWで負荷をかけて当週ポリトラック追いは前走の宝塚記念と同様のパターンですが、今回は北海道の放牧でリフレッシュされた効果もあってか、前走以上に活気に満ちた動きを見せています。大阪杯も軽めの追い切りで勝っているので調教では測れないものがある馬ではありますが、秋初戦としては申し分なしの仕上がりと見ます。