2歳重賞の「サウジアラビアロイヤルカップ」へ向けて各馬が最終追い切りを終えてきました。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみました。
シルヴァーデューク(牡2、西村真幸厩舎)
10/5(水)栗東・坂路(良)4F57.6-3F42.0-2F26.5-1F12.3(馬なり)
栗東坂路で単走。ゴール前に追われると迫力あるフットワークで駆け上がり、ラスト1Fは12秒3の好時計をマークしてゴールしました。全体時計は平凡ですが、前半はためてしまい仕掛ける内容の追い切りで、馬なりながらラスト1Fは反応良く伸びて12秒3なら問題ないでしょう。1週前は坂路を一杯に追われ、4F52.3-1F12.2と自己ベストを大きく更新する好時計をマークと負荷は先週かけられています。まだ途上感も残っている段階にありそうですが、この動きと時計なら力は出せる状態に仕上がっていると見てよさそうです。
フロムナウオン(牡2、手塚貴久厩舎)
10/5(水)美浦・南W(良)5F68.4-4F53.8-3F39.2-1F11.9(馬なり)
津村明秀騎手を背に美浦の南Wで2頭併せ。僚馬レヴォルタードを1馬身後ろに置き、直線内から迫る相手をしっかりおさえて半馬身先着しました。大きな馬格から繰り出される右手前での雄大なフットワークは東京コースで活きそうな走りで、ラスト1Fも11秒9の好時計を楽にマークとラストの伸びも優秀です。1週前は南Wで3頭併せを行い、5F68.6-1F11.8の好時計をマークして強めに追われた古馬オープンのシュネルマイスターを相手に併入。格上馬と同等の動きを見せてきたのは非常に好感が持てます。仕上がりについては全く不安がない状態と見てよいでしょう。
マイネルケレリウス(牡2、奥村武厩舎)
10/5(水)美浦・南W(良)6F84.2-5F67.9-4F52.6-3F37.7-1F11.8(馬なり)
石川裕紀人騎手を背に南Wで2頭併せ。僚馬ホウオウサンデーを2馬身先行させ、最終コーナーで内から一気に進出して直線序盤で勢いそのままに一気に前へ出ると、そのまま併走馬に並ばせることなく楽な手応えのまま1馬身先着しました。右手前が強くコーナリングはややスムーズさに欠けるところがありましたが、直線の手応えと反応・伸びは古馬1勝馬の相手を上回っていました。1週前も石川騎手を背に南Wで強めに追われ、6F83.2-1F12.1をマークして先行させた新馬と古馬2勝馬にあっさり先着と、ここでも直線の伸びは目を引くものがありました。道中脚を溜めてしまい弾ける競馬は新馬戦から出来ており、しまい重点の追い切り内容からも、引き続き東京が舞台となるここは高いパフォーマンスが期待できそうです。