秋華賞(2022)当日の馬場は?阪神の馬場傾向を距離別データで分析・予想

今週は3歳牝馬三冠の最終戦「秋華賞」が阪神競馬場で開催です。開幕2週目の阪神での開催となりますが、開幕週だった先週は稍重で33秒前半が出るような高速馬場。週末は雨の予報も出ていますが、引き続き速い時計の出る馬場となる可能性は高そうです。今の阪神の馬場をなるべく正確に把握しておくためにも、今回は先週の8~10日の3日間開催で行われた芝レースの「脚質」と「枠順」のデータを距離別にまとめてみたいと思います。

■2200m~

対象レースは「京都大賞典(G2)」と「三田特別(2勝クラス)」の2レース。枠は「5枠」と「6枠」が1勝ずつを挙げており、「7枠」は3着2回となっており、やや外目の枠が好走しています。脚質は「差し」が1~3着に1回ずつ、「追い込み」も2着1回。「先行」は1・3着に1回ずつとなっており、前も残っていますが、差し・追い込み馬がやや優勢です。京都大賞典は前半スロー寄りで、勝ち馬のヴェラアズールは道中はある程度後ろから進め、後半4F戦を断然の上がり33秒2で差し切っての快勝でした。展開的にはどの位置からでも勝負は出来るような展開でしたが、勝ち馬の切れが目立った一戦でした。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 0 2
2枠 0 2 0 0
3枠 0 0 0 3
4枠 0 0 0 3
5枠 1 0 0 2
6枠 1 0 0 2
7枠 0 0 2 1
8枠 0 0 0 2
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 0 0 2
先行 1 0 1 6
差し 1 1 1 3
追い込み 0 1 0 4
マクリ 0 0 0 0

■2000m

対象レースは「新馬」と「未勝利」の2レース。枠は「5枠」と「7枠」が1勝ずつを挙げており、勝ち馬は外目の枠から出ています。ただ、内枠も2・3着には絡んでおり、内外の有利不利はそこまでありません。脚質は「追い込み」と「マクリ」が1勝ずつを挙げており、後ろで脚を溜めた馬が勝ちきっています。

新馬は断然1番人気のグランヴィノスがメンバー上がり最速33秒8の脚で追い込んで差し切る内容。未勝利はほぼ最後方で脚を溜めていたノーブルライジングが、上がり最速34秒5の脚でマクリを決めて快勝。この距離では脚を溜めて直線長く良い脚を使った馬が勝ち切るレースが目立ちました。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 1 0 1
2枠 0 0 1 1
3枠 0 1 0 1
4枠 0 0 0 2
5枠 1 0 0 1
6枠 0 0 0 2
7枠 1 0 0 2
8枠 0 0 1 3
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 0 0 2
先行 0 1 1 5
差し 0 1 0 2
追い込み 1 0 1 4
マクリ 1 0 0 0

■1800m

対象レースは「新馬」、「未勝利」、「1勝クラス」の3レース。枠は「4・6・8枠」が1勝ずつを挙げています。「1・2枠」は3着内が0回となっており、内枠が不振です。脚質は「先行」が1・2着に2回ずつ、3着3回となっています。「1勝クラス」は逃げ切り、「新馬」も「未勝利」も好位から押し切る競馬で、この距離では前残りの決着が顕著に現れています。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 0 3
2枠 0 0 0 3
3枠 0 1 0 2
4枠 1 0 0 2
5枠 0 0 1 2
6枠 1 1 0 2
7枠 0 0 1 4
8枠 1 1 1 3
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 1 0 0 2
先行 2 2 3 5
差し 0 0 0 7
追い込み 0 1 0 7
マクリ 0 0 0 0

■1600m

対象レースは「新馬」、「未勝利」、「瀬戸内海S(2勝クラス)」の3レース。枠は傾向と呼べるようなものは見られませんが、全体的にやや内目が優勢といった感じ。脚質は「差し」が1~3着に2回ずつ入線しました。

「瀬戸内海S」は中団追走から直線で抜け出したアルナシームが差し切っており、「未勝利」も控えた馬が外から差し切る競馬で決着。マイルでは脚を溜めて差し切る競馬が目立ちました。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 1 3
2枠 0 1 1 2
3枠 1 0 0 3
4枠 0 1 1 3
5枠 0 0 0 6
6枠 1 0 0 5
7枠 0 1 0 6
8枠 1 0 0 6
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 0 0 3
先行 1 1 1 6
差し 2 2 2 13
追い込み 0 0 0 12
マクリ 0 0 0 0

■1200~1400m

対象レースは「新馬」、「未勝利」、「1勝クラス」、「りんどう賞(1勝クラス)」、「戎橋S(3勝クラス)」、「オパールS(L)」の6レース。枠は「8枠」が2勝を挙げており、3着内も最多です。枠は「1枠」が連対数が0回、「2枠」も連対数が1回のみとなっており、内枠が不振です。脚質は「差し」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内も最多です。「先行」も1~3着に2回ずつと前でも決まっていますが、全体的には差しが優勢です。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 1 7
2枠 0 1 1 7
3枠 2 0 0 7
4枠 1 1 1 7
5枠 1 2 0 7
6枠 0 1 1 7
7枠 0 0 1 10
8枠 2 1 1 7
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 1 0 1 4
先行 2 2 2 13
差し 3 4 2 20
追い込み 0 0 1 22
マクリ 0 0 0 0

■まとめ

枠は「8枠」が最多の4勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。内枠は「1・2枠」が勝利数が0回となっており、内枠が勝ちきれていません。脚質は「先行」と「差し」が6勝ずつを挙げており、連対数と3着内の回数も「先行」、「差し」で大きな差はありません。脚質に極端な傾向は見られませんが、枠は内枠が不利な傾向が見られます。

開幕週らしく「逃げ粘り」もよく見られましたが、馬場が柔らかいために外差しも決まっており、開幕週としては差しがよく決まっている印象をうけました。

今週末は雨の予報となっているので当日の馬場を見るまで絶対的な判断は出来ませんが、先週は脚質的にはまだフラットな傾向で、枠は「内枠不利」という傾向でした。これが秋華賞まででどこまで変わってくるか、それまでのレースを見ながら見極めていきたいと思います。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 1 2 16
2枠 0 4 3 13
3枠 3 2 0 16
4枠 2 2 2 17
5枠 3 2 1 18
6枠 3 2 1 18
7枠 1 1 4 23
8枠 4 2 3 21
脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 2 0 1 13
先行 6 6 8 35
差し 6 8 5 45
追い込み 1 2 2 49
マクリ 1 0 0 0