久しぶりの晴れ間での開催となりそうな今週の競馬開催。3連休の初日、京都のメインを飾るのは阪神JFの前哨戦「ファンタジーS」です。
本番の阪神JFでは過去10年で一番3着内馬を輩出している注目度の高いレースです。去年の3着馬のディアドラは今年秋華賞を制し、来週開催されるエリザベス女王杯でも人気上位が予想される存在となっていることからも、阪神JFはもちろんですが、来年の牝馬のクラシックや三冠路線を占う上でも見ておきたい一戦と言えるでしょう。
近2戦で完成度の高い逃げを披露したコーディエライトに注目!
そんな中で今回本命視させていただくのはコーディエライト(牝2、栗東・佐々木晶厩舎)です。1400から1600へと距離を延長して挑んだ前走の新潟2歳Sでは、ジワリとハナを取って自身で緩やかなペースを作っていくと、直線では両サイドから挟まれながらも最後まで粘って2着に入着しました。逃げは2走前の未勝利戦からで、ハナを主張するとペースをスローにコントロールしながらコーナーでも仕掛けを待って、直線で促されるとあっという間に6馬身差突き放す圧勝でした。
近2戦は逃げの一手でパフォーマンスを上げてきており、キャリア3戦とは思えないほど完成度の高い競馬を見せてくれております。スタートも上手く、安定した先行力は魅力です。
去年は12番人気の逃げ馬が2着に粘り、一昨年も逃げ馬が2着に入着し、13年も逃げ切り勝ちで決まるなど、逃げ馬が好走するケースも多いこのレース。近2戦を逃げの一手で好走しているコーディエライトは、過去の傾向からも好走する可能性が非常に高い一頭だと見ております。
次に、対抗にはアマルフィコースト(牝2、栗東・牧田和弥厩舎)を選びました。新馬戦はスムーズに逃げて楽逃げで完勝し、2戦目の中京2歳Sでは今後は控えて追走し、最後はしっかりと抜け出す強い競馬で勝利しました。マイルの中京で、さらにある程度流れた中で後ろで控えて最後の末脚を活かす競馬ができているので、1400mの距離は全く問題はなさそうです。
先行押し切りが難しい本番の阪神JFを考えれば、ここは本番へ向けて脚を測るためにも、控えてレースを進める可能性が高そうです。一体どれほどの脚を使えるのか?本番での評価にも大きく繋がる一戦なだけに、注目しておきたい一頭です。
最後に、連下にはモズスーパーフレア(牝2、栗東・音無秀孝厩舎)を選びました。前走の1200mの小倉2歳Sはハイペースとなり、番手で進めたこの馬は最後は甘くなり7着に沈みました。流れた中でもこなしてくれればさらに評価は高くなった一頭ですが、流れやすい1200mから1400mへと距離を延長したのは良い方向へ進む可能性もあります。
最速タイムで快勝した小倉芝1200メートルの新馬戦が評価され、前走は1番人気に推されましたが、ペースに泣かされ敗退。約2ヶ月ぶりの休み明けで初の京都コースとなりますが、巻き返しも期待できる一頭です。
以上、ファンタジーSの予想でした。本命はコーディエライト、対抗はアマルフィコースト、そして連下にモズスーパーフレアという予想で勝負をさせていただきたいと思います。それでは、皆さんの馬券のご健闘を祈ります!