先週は週中の雨で稍重スタートとなった東京競馬でしたが、毎日王冠ではレコードが出るくらいの高速馬場。今週も週中に雨が降っていますが、引き続き速い時計が出る馬場なら“決め手”のある馬から狙いっていきたいところです。

となれば狙いたいのは昨年の同レース覇者・シャドウディーヴァです。昨年は後方で控えて直線はメンバー上がり最速33秒1の脚を使って差し切って快勝。一昨年の府中牝馬Sは雨で時計のかかる馬場でしたが、大外から上がり3位の脚を使って2着に好走。展開・条件は異なるレースながら同レースは2年連続で連対を果たしており、相性は抜群です。

近走は掲示板にも載れない競馬が続いていますが、2走前のヴィクトリアマイルでは9着も、上がりはメンバー最速32秒9という脚を使えておりキレは健在です。前走のエプソムCも8着ですが、馬場の悪い内を通って直線も前をカットされる不利を受けてと、敗因は明確です。年齢による衰えと踏んでいると痛い目を見るかもしれません。

今回は上位に決め手のある馬が少なく、決め手を活かせる馬場を一番プラスにできるのはシャドウディーヴァと見て本命視したいと思います。

続いて相手ですが、毎年のように伏兵が絡む波乱含みの一戦ということで今回はおすすめの穴馬を1頭紹介したいと思います。その馬は前走ヴィクトリアマイル・7着から巻き返しを狙うアブレイズです。

こちらも決め手はある馬で、前走のヴィクトリアマイルではシャドウディーヴァと同じくメンバー上がり最速タイとなる32秒9の脚を使って、勝ち馬ソダシと0秒6差の7着に善戦。前走が初のマイル戦でしたし、マイルG1の速い流れを経験したあとの1800mは良い流れで、今回はより楽に脚を溜めることが出来るはずです。

東京1800mで行われた昨年のメイSでは上がり最速33秒5の脚で差し切って快勝しており、コース実績も十分。斤量も前走から1kg減と今回は条件が一気に好転。反撃の条件は整っていると見て有力視したいと思います。

ということで今年の府中牝馬Sは本命シャドウディーヴァ、穴馬にはアブレイズを絶対におさえておくという予想で勝負したいと思います。