今週日曜の京都メインは牡馬クラシック最終戦の「菊花賞」です。3000mという長丁場で争われ、“最も強い馬が勝つ”と言われる注目の長距離G1です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ガイアフォース(牡3、杉山晴紀厩舎)
前走のセントライト記念の覇者・ガイアフォース。2走前の国東特別はレコードで7馬身差の圧勝を果たしており、続く前走のセントライト記念は先に抜け出したアスクビクターモアに直線並びかけ、最後はきっちりと競り勝ってとダービー・3着馬を相手に強い勝ちっぷりを披露しました。新馬戦でもダービー馬のドウデュースと0秒1差の2着に好走しており、G1馬クラスの素質を持っています。父キタサンブラックはセントライト記念を勝ってから菊花賞を勝利しており、母母父がダンスインザダークと血統的にも長距離適性は高そうです。
アスクビクターモア(牡3、田村康仁厩舎)
前走のセントライト記念の2着馬・アスクビクターモア。春は弥生賞を制し、続く皐月賞は5着、ダービーは3着と春のクラシック戦線を盛り上げた1頭です。ダービーでは差し馬勢が上位を独占した中、唯一前目で3着に残った馬。前走のセントライト記念も後続のマークが厳しい中、好位から抜け出して2着と、厳しい展開ながらも常に上位争いを演じてきた素質馬です。1000m通過58秒9という速い流れのダービーで先行して残った圧倒的なタフさからも距離延長はプラスに働きそうな気配。ダービーの1・2着が不在のここは主力級の評価と見て良さそうです。
ジャスティンパレス(牡3、杉山晴紀厩舎)
前走の神戸新聞杯を制し、重賞初制覇を果たしたジャスティンパレス。皐月賞、日本ダービーといずれも9着に敗れたこともあり、神戸新聞杯は5番人気の伏兵扱いでしたが、2着馬に3馬身半の差をつける勝ちっぷりを披露。切れる脚はないので、ある程度の位置から長く良い脚を使って押し切る競馬がこの馬のスタイル。ゲートに難のある馬でしたが、前走はスムーズなスタートでひと夏を越してからの成長も感じられます。今回も前々で勝負できれば見せ場は作れそうです。兄アイアンバローズはステイヤーズS、阪神大賞典で2着と血統的にも長距離は楽しみにしたい1頭です。