今週11日（土）は京都競馬場でG2の「デイリー杯2歳ステークス」が開催されます。2歳チャンピオン決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズや、朝日杯フューチュリティSの前哨戦としての位置付けもあるレースで、過去には同競走を勝って本番の阪神ジュベナイルフィリーズも優勝したレーヴディソールや、同じく同競走勝ちから朝日杯フューチュリティSで2着に入着したエアスピネルなどがおります。12月の2歳チャンピオン決定戦や、来年のクラシック戦線を占う上でも絶対に見逃せないレースと言えそうです。

力量上位のフロンティア、無傷の3連勝なるか？！

今回注目させていただくのは新潟2歳ステークスの勝ち馬フロンティア（牡2、栗東・中内田充厩舎）です。中京のマイルでデビュー戦を逃げ切って快勝すると、続く2戦目の新潟2歳ステークスも番手からの競馬で、先週のファンタジーステークスで2着に入着したコーディエライトを交わして優勝しました。

新潟2歳ステークスで負かしたコーディエライトを物差しにしても、重賞での活躍を見れば力量上位なのは間違いないでしょう。これまで負けなしの2連勝ですが、2戦は中京と新潟でいずれも左回りのコースです。今回は初の京都で初の右回りとなりますので左回りの適性がどうかというところは注目です。

デビューから1600mで、レース選択を見ても今後もマイル路線に焦点を合わせていくという方針が強そうです。来年のクラシックについてはまだ何とも言えない段階ですが、マイル路線を盛り上げてくれる可能性もあるだけに、見逃せないレースと言えるでしょう。

やはりダイワメジャー産駒ということもあり、見た目的にも胴が詰まっている短距離タイプといった印象が強く、長くいい脚を使った前走も着差以上に完勝だったと言えます。来春はスプリングSに挑戦して好走すれば皐月賞というプランも面白そうですが、この路線のままNHKマイルCでマイルへ進んでマイルのトップを目指してもらうのも良いでしょう。

半兄ドリームパスポートは重賞2勝、皐月賞、菊花賞、ジャパンCで2着という実績があり、血統背景も魅力な一頭です。他の競走馬にも、母がビリーヴのジャンダルムや母ケイアイガーベラのケイアイノーテックといった短距離重賞で活躍した名牝の子供など注目馬も多いですが、今年すでに2歳戦は3勝をあげ、2歳戦が絶好調の中内田充正厩舎の所属馬なら向かう所敵なしと言ったところでしょうか。無傷の3連勝で本番へ向けて弾みをつけることはできるのか？レース当日を楽しみにしたいと思います。