阪神競馬の土曜メインはマイルチャンピオンシップを狙うマイラーとスプリンターが集結した「スワンステークス」です。夏の上がり馬、春の実績馬、準オープンからの格上挑戦馬、時には地方馬の参戦などもあり、楽しみな一戦になります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
マテンロウオリオン(牡3、昆貢厩舎)
前走の日本ダービー・17着から巻き返しを狙うマテンロウオリオン。今年初戦のシンザン記念を制し、重賞初制覇を果たすと、続くニュージーランドT・NHKマイルCでいずれも2着とハイレベルなマイル戦で活躍。これまで6戦中3戦で上がり最速の脚を使っており、とくにNHKマイルCで見せた後方2番手から追い込んだ末脚は強烈なインパクトを与えました。ダービーはテンションが上がりすぎてしまったのと距離もやはり長かった印象。適距離の戻るここなら本来の切れ味を発揮できるでしょう。
ホウオウアマゾン(牡4、矢作芳人厩舎)
昨年の3着馬、ホウオウアマゾン。これまで重賞で馬券圏内に好走しているレースは全て阪神コースでのもので、阪神1400mはスワンS・3着、阪神C・2着と好成績。昨年の同レースは初の1400mで休み明けプラス22kgという状態ながら逃げて3着に粘っており、距離の慣れも見込める今年は昨年以上の競馬も期待できそうです。今回主戦の坂井瑠星騎手から短期免許で来日中のC.デムーロ騎手へ乗り替わりとなりますが、昨年はグレナディアガーズで同舞台の阪神Cを制している騎手なので期待して良いでしょう。
ロータスランド(牝5、辻野泰之厩舎)
昨年の関屋記念、今年の京都牝馬Sの勝ち馬ロータスランド。1400m戦は京都牝馬S・1勝、オープンのもみじS・2着とオール連対。今年の高松宮記念では初の1200m戦ながら上手く流れに乗って2着に好走しており、ポテンシャルの高さはG1級です。前走の安田記念は伸びきれず10着に敗れましたが、着差は0秒4差と僅か。秋はセントウルSからスプリンターズSというプランでしたが、放牧先で挫石し予定を変更。状態面は引き続き注視が必要も、帰厩後は順調にメニューを消化していますし、適正距離に戻るここはあっさり巻き返す場面もありそうです。