東京競馬の土曜メインは阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦「アルテミスステークス」です。年末の女王決定戦然り、翌年の牝馬三冠路線を占う上でも見逃せない一戦と言えるでしょう。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
リバティアイランド(牝2、中内田充厩舎)
新潟マイルのデビュー戦を上がり最速31秒4という豪脚で差し切ったリバティアイランド。この上がり3Fのタイムは、全世代を通じてJRA史上最速タイのタイムで、デビュー戦から大物感ある走りを披露してきました。予定していた新潟2歳Sはまだ成長途上という理由で回避となりましたが、じっくり調整されて成長を促した臨戦過程は好感が持てます。舞台は引き続き左回りのマイル戦で、末脚が活かせる東京マイルなら能力も全開に引き出せるでしょう。鞍上も前走に続き川田騎手騎乗ということで、万全の態勢を整えています。
ラヴェル(牝2、矢作芳人厩舎)
小倉1800mのデビュー戦を鋭い決め手で差し切って快勝したラヴェル。今年のオークスで3着、秋華賞で2着と3歳牝馬戦線で活躍しているナミュールの半妹ということで早くから期待を集める注目の1頭です。新馬戦ではスタートで大きく出遅れて後方からの競馬となるも、3~4コーナーで徐々に進出し、直線は外から一気に突き抜けて快勝。3着馬は後に新潟2歳Sで3着に好走するシルヴァーデュークがおり、レベルの高い一戦でした。前走の競馬からは器用さに欠けるところが見られたので、広い東京コースならさらにパフォーマンスを上げてくる可能性が高そうです。
ミシシッピテソーロ(牝2、畠山吉宏厩舎)
新馬戦、ダリア賞と連勝中のミシシッピテソーロ。今回と同舞台で行われた新馬戦では、中団から上がり3F最速の末脚で差し切って快勝。続く前走のダリア賞では後方から進め、ここでも直線外から上がり3F最速の脚で差し切っており、決め手は上位。いずれも左回りで、東京マイルですでに勝ち鞍がある点も心強い点です。スタートで出遅れて展開に左右されるレースが続いていますが、溜めて弾ける競馬は東京向き。姉には関屋記念・2着、阪神牝馬S・3着の実績もあるミエノサクシードがおり、このクラスなら十分連勝が狙える血統的な下地も揃っています。