食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋など、いろいろな秋がございますが、今年も「競馬の秋」が一番しっくりくるのは筆者だけでしょうか。秋と言えばG1ですが、今年は通常の払戻金に
売上げの5%相当額を上乗せされる「JRAプレミアム」が「秋の2歳単勝」として秋に実施されます。昨年は夏でしたが、今年は秋の2歳戦に適応されるようですね。
今週末は18日(土)に東京競馬場で2歳のG3「東京スポーツ杯2歳ステークス」が開催されます。この機会に単勝を狙いたいところではありますが、今年は少ないキャリアの中でも目立った勝ち方をしたワグネリアンとルーカスの2頭が抜けた人気を集めており、この2強を外す以外にJRAプレミアムを活かせそうにないといった状況です。
ということで、単勝を狙うのはひとまず置いておき、レースを考察していきたいと思います。今回は2強だけならまだいいのですが、今年は7頭立てという例年以上に少ない頭数での出走となり、さらに判断材料の少ない2歳戦ということで、馬券の買い方が非常に難しい一戦となっております。
まず、少頭数で行われるレースは回収率が上げにくいという特徴があります。今回7頭での開催となりますが、当然頭数が少なければ選択肢は少なくなるわけですから、馬券は当たりやすくなります。しかし、馬券で利益が出すには人気の盲点となる部分を狙う必要があります。少頭数のレースはその盲点となる部分が発生しにくいため、当たっても大きな利益とならない可能性が高くなります。さらに今回は上位2頭が人気を集めており、ますます高配当馬券の期待値が低くなっているといった状況です。
「少頭数」&「2強」の場合、どういった買い方をするのベスト?
上記でも記したように、少頭数のレースは回収率が上げにくいという特徴があるため、「少頭数のレースは買わない」という人も少なくないでしょう。今回は買うことを前提に話しておりますが、買わないというのも賢い選択であることは覚えておきたいですね。
さて、個人的に推奨したいのは買い目はなるべく絞って買うということです。回収率が上げにくいなら買い目を少なくすればいいという単純な発想です。2強を中心に考えるなら、ワグネリアンかルーカスのいずれかを選んでヒモを絞る、2頭だけの馬券を買う、どちらかの単勝で勝負などがありますが、厚く買うのもリスクがあるので、単勝で勝負するのはあまりしたくありません。たまに某インターネットの掲示板で「◯◯の単勝にボーナス全額賭ける」といった書き込みがありますが、筆者のような小心者にはとてもじゃないですが真似できません。
「2強」がいるレースの場合ですが、競馬の格言で「2強対決は両雄並び立たず、3強対決は3頭ではじめて堅い」という言葉があります。これは、2強の場合は2強で決まることは少ないですが、3強の場合は3頭による堅い決着となりやすい、という主旨の言葉です。確かに2強のガチガチ馬券を買うのは気が引けますが、3強のボックスなら・・・と何となく思えてきてしまうのはこの心理が働いているからでしょうか。となると、2頭のガチガチ馬券を買うのも微妙かもしれません。買い方としては2強のいずれかを選んでヒモを絞っていくのがベストのような気がします。
ということで、今回筆者が本命で選んだのはワグネリアンです。新馬戦とオープンの野路菊Sは強烈な末脚を披露する強い勝ち方でしたが、両レースとも明確にスローだったのが唯一気になる点で、ペースが上がった時どうかという懸念はあります。しかし、持続力もある末脚は東京の長い直線でこそ合いそうな気配がしますし、この頭数なら詰まる可能性も少ないので、シンプルにこの馬から買ってみたいと思います。
相手に選んだのは2頭。シャルルマーニュとゴールドギアです。シャルルマーニュは過去4戦全てのレースにおいて武豊騎手が手綱を握っておりましたが、今回武豊騎手の怪我により、鞍上は戸崎圭太騎手へと乗り替わりとなりました。主戦で臨めないのは残念ですが、東京が舞台なら戸崎騎手でも大きく割引く必要もなさそうです。土曜は雨の予報ですが、前走は不良馬場のアイビーSで2着に健闘しておりますし、前へ行ける馬です。期待感の強い一頭です。
ゴールドギアは新馬戦のみの経験ですが、東京マイルの舞台で行われた新馬戦では鋭い末脚で長い直線を外目からしっかりと伸びて抜け出しました。この馬も長く良い脚を使うので、東京の舞台は前走を見る限りでも合ってます。ロードカナロア産駒という点も見所の一つで、初の重賞でどんな走りを見せてくれるのか、楽しみな一頭です。
ということで、今年の東京スポーツ杯2歳ステークスは、ワグネリアン、シャルルマーニュ、ゴールドギアの3頭を中心とした馬券で勝負をしたいと思います。それでは、皆さんのご健闘を祈ります!