ダービー馬と言えば同い年の競走馬を代表する馬であるべきですが、近年は必ずしもそうとは言えなくなってきているのが現状です。ウオッカや三冠馬オルフェーヴルなども確かにいますが、ダービー勝利後に大きな成果を上げることなく引退ということも多いです。
キズナやドゥラメンテのように、これからだというところで怪我に泣かされるケースもありますが、このワンアンドオンリーの場合は話が別。コンスタントに出走はするものの全く成績に結びついてきません。心機一転向かったドバイシーマカップではドルニヤ、フリントシャーの3着ということで、優勝こそ出来ませんでしたが復活の兆しを見せましたが、帰国後の成績は相変わらず。
ラジオNIKKEI賞のことをダービーに出られなかった馬が集まるレースと言う意味で「残念ダービー」と呼ぶこともありますが、このままダービー馬がその後に活躍できないようなケースが増えていくようでは、ダービー自体が残念な扱いとなってしまいかねません。
まず間違いなく実力は持っているはずのワンアンドオンリーがなぜ走らなくなったのかは定かではありませんが、走る気になってさえくれれば勝ち負けできる素質はダービーで証明して見せています。調教での時計を見る限りでは完全にダメになったわけではないです。
前走天皇賞前の追い切りでは4F51.8秒の好走。本番では本来の走りを見せることは叶いませんでしたが、2度めに挑むジャパンカップではどのような走りを見せるか、名誉挽回のチャンスを手にすることができるかが期待されています。